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【クリスマス休戦を停戦に】戦っていた国同士が、クリスマスに休戦した有名な話しは歴史の記録に二つあることをご存知ですか?

一つ目は、第一次世界大戦中の1914年12月25日、最前線で戦っていたドイツとイギリスの兵士たちが一時休戦し、銃を置いて、共にクリスマスを祝った有名な話しです。驚くことに、二つ目の話しは、日本の戦国時代のことです。
1568年のクリスマスイブに、大阪で戦っていた織田信長と松永久秀の2つの軍ともに、クリスチャンの信者が多く参加していたため、ポルトガルの宣教師がクリスマスに休戦することを両軍に対してお願いしたそうです。これにより一時休戦となり、敵味方関わらず70人もの武士が共にクリスマスの礼拝を行いました。それはフランシスコ・ザビエルが1552年にクリスマスを日本に紹介してから16年後のことでした。

このような話しを聞くと、心は晴れ晴れとし、素晴らしいと感じます。しかしここで、大事なことが見逃されていると思いませんか。結局、お互いはまた殺し合いの戦争を再開したのです。キリストがこの世の「平和の君」として生まれたのに、クリスマスの本来の意味を取り違えていなかったでしょうか。クリスマスは、年に一度だけ敵と仲良く振る舞うためのものでしょうか。

もちろん、このようなクリスマス休戦の話しは、政治的な事柄が背景にあるため、兵士同士が和解を願っても、国の指導者たちがその気にならなければ実現しないものでしょう。しかし、似たようなクリスマスだけの「休戦状態」は、私たちの日々の個人の生活にもありませんか。

欧米では、クリスマスの日に、親戚がお祝いのために集る習慣がありますが、仲の悪い家族同士でも無理して集まることで、痛々しい記憶が蘇り、交わす言葉が武器となり、ストレスが高まり、我慢できなくなることで、喧嘩が起こることがよくあるそうです。「こころの解放」の著者で、精神衛生の医師であるグラント・マレン先生は、「クリスマスは、一年中お互い一生懸命に避けてきた者同士が、年に一度集まらないといけない時だ」と皮肉っぽく指摘します。日本の場合は、お正月の集まりがこれに相当するかもしれません。人情より、義理で家族の集まりに参加しているということはないでしょうか。

この状態はお互いを苦しめ、うつ、パニック障害などの精神的な病を引きおこしたり、トラウマになることもあります。もちろん相手の言動が攻撃的な場合は、一線を引く必要があります。毎年行なわれる年末年始の行事の度に、休戦と戦いを繰り返すことによって疲れ果ててしまうのではなく、休戦から、停戦、和解へと進むためには、どうしたらいいでしょうか。それぞれの状況は違っても、まず自分をストレスから守ることが重要です。そのためには喧嘩になる前に、速やかに帰るなどの手法もあるでしょう。

しかし、私たちに最も必要なのは、クリスマスの本来の意味と目的を知ることで、解決の道を見出すことです。これには時間はかかるかもしれません。イエスキリストがお生まれになった目的は、神と人との和解だけではなく、人間同士も和解するために、この世に来られ十字架上でに死に、そして蘇えられました。このクリスマスをきっかけに、今、戦争状態でいる、個人的な戦いを休戦し、いや、停戦し、和解への道をイエスの助けを受けながら進んでいったらどうでしょうか。これが本物のクリスマス停戦になります。

著書「こころの解放」は、健全なこころ、健全な人間関係を取り戻すために、教えてくれます。

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代表 トムソン・ドナルド