令和8年熊本地震|1日約90食を止めないために――もちのき苑の食事を支えた水
熊本県宇城市不知火町の「有料老人ホーム もちのき苑」へ届けた飲料水が、利用者の食事づくりに活用されています。
Operation Blessing Japan(OBJ)がニーズ調査を行ったところ、もちのき苑では水道が復旧し始めていたものの、水量が十分ではなく、濁りも残っていました。
通水後も続いた給水制限
宇城市によると、市内全域の断水が解消したのは8月28日。もちのき苑がある不知火町では8月5日に断水が解消されましたが、その後も給水制限が続き、通常の水圧に戻ったのは9月10日でした。
市は、水に濁りが見られる場合は、濁りが取れるまで飲用を控えること、泥や砂が混じった茶色や白色などの濁りがある場合は上下水道課へ連絡することを呼びかけています。
行政上の「断水解消」は、水道管から各地域へ通水できるようになった状態を指し、すぐに普段どおりの水量や水質に戻るとは限りません。
[参考:宇城市「地震に伴う断水解消及び給水制限解除のお知らせ」]
約30名、1日約90食を作るために
もちのき苑では、約30名の利用者の朝・昼・夕、1日約90食を施設内で調理しています。
飲み水だけでなく、ご飯を炊き、食事を作るためにも、安心して使える水が欠かせません。しかし当時は、水量が少なく濁りも見られ、完全な復旧の見通しも立っていない状況でした。
施設から詳しい状況を伺い、毎日の食事に必要な量を踏まえて、OBJは2リットル入りの水を計180本、360リットル準備しました。

約30名、1日約90食の食事づくりを支えるために準備した飲料水
施設からは、水が無事に到着したとの報告に加え、ペットボトルの水を炊飯釜へ注ぎ、実際にご飯を炊いている様子もお知らせいただきました。「毎日約90食を作るため、炊飯や調理に使える水が必要」という現場の声を受けて準備した水が、利用者の毎日の食事につながっています。
「いただいた物資は、有料老人ホームもちのき苑にて、利用者の皆様及び職員で大切に使わせていただきます」
とのメッセージも寄せられました。

支援した水を炊飯釜へ。利用者の毎日のご飯に活用されています
水道が復旧し始めていても、十分な水量や水質が戻っているとは限りません。もちのき苑で必要とされていたのは、約30名の食事を途切れさせないための、炊飯や調理に安心して使える水でした。
今回の水は、熊本地震支援のために皆さまからお寄せいただいたご寄付によって準備することができました。
皆さまから託されたご支援が、毎日のご飯となって、被災した施設で暮らす方々を支えています。温かいご支援に、心より感謝申し上げます。