【復興支援 南相馬】コロナ禍でもつながりを絶やさない!ゴスペルで心ひとつに
コロナウイルスの広がりによって行動が制約され、閉じこもりがちになったり人との関わりが薄くなったりと、社会的孤立の深刻さが浮き彫りになっています。そのような状況の中、私たちはコロナ禍でもつながりを途切れさせず、住民を孤立させないコミュニティ支援に取り組んでいます。
RISE UPゴスペル教室の取り組みもその一つ。この記事では、南相馬へ引っ越したことをきっかけにブレッシングルームと繋がり、抱えていた孤独感から解放されたというメンバーの松坂さんのお話をご紹介します。
月2回行われているゴスペル教室のレッスンに、毎度かかさず参加してくれる松坂さん。もともとは埼玉県在住で、結婚をきっかけに5年前南相馬に移り住みました。
介護福祉士の資格を持っていたことから、引っ越し後すぐに福祉施設の仕事をスタート。仕事は安定していたものの、当時は周りに知り合いがほとんどいなかったことから、強い孤独感を抱えて生活していました。
「『誰にも迷惑をかけたくない。主人だけに頼らず、ちゃんと自立しなきゃ』というような義務感のようなものがずっとありました。寂しくても誰かに頼ったり、声をかけたりすることはなかったです」と、そのころの様子を振り返ります。
そんな時、松坂さんの目にオペレーション・ブレッシング・ジャパンのゴスペル教室の案内チラシが目に留まりました。
最初は緊張こそあったものの、参加するうちにゴスペルの魅力にハマり、練習を重ねた仲間と仙台ゴスペルフェスティバル出場も果たしました。
何よりも、年代を越えた仲間との出会いが、松坂さんに孤独感を埋める大きなきっかけになったと言います。
「ゴスペルを歌い始めた頃は、クワイアとしてただ歌いたい、ステージに立ちたいというふうに思ってました。
でも、同じ舞台にメンバーと立っているうちに、家族とも友達とも違う、不思議な繋がりを感じるようになったんです。
南相馬から元気を発信していこう、賛美を通してみんなに祝福を届けていこうという思いが、いつのまにか私たちをひとつにしていました。」
現在はコロナ禍によってゴスペル教室はオンラインに切り替わりましたが、「ブレッシングルームのみんなと繋がっている」という意識が、松坂さんの心を励まし続けています。
今後の目標は?と聞かれると、「またみんなと一緒にゴスペルのステージに立つこと!」と力強く応えてくれました。その日が一日も早く来ることを願いながら、松坂さんはメンバーと共にかかさず練習に励んでいます。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、継続してコロナ禍でも住民を孤立させないコミュニティ支援に取り組んで参ります。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、現在「令和3年7月豪雨」の緊急災害支援を行っております。
被災地の一日も早い復旧に向けて、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いします!