1. HOME
  2. Activity Reports
  3. 【福島県沖地震から1年】被災経験者の実例から学ぶ「もしもの日」に備えてできること

【福島県沖地震から1年】被災経験者の実例から学ぶ「もしもの日」に備えてできること

昨年2月13日、福島県沖で発生した震度6強の地震から、明日で丸一年が経ちます。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、当時最大約2900戸が断水した宮城県山元町に出動。
給水所に水を取りに行けない、買い物に行けないといった姿の見えにくい「在宅被災者」の方へ確実に支援を届けるため、普段から地区の見守り活動をしている方と共に、特に助けが必要だと予想される高齢者世帯の情報収集を行いました。
そこでリストに挙がったお宅のもとへ一軒一軒案内して頂き、安否確認と給水支援を行うことができました。

福島県沖地震
福島県沖地震

当時、東日本大震災から10年が経とうとした直前に起きた大地震ということで、被災した方の多くが大きな不安を抱えておられました。
しかしそのなかでも、「水は止まって大変だったけど、家具に転倒防止のシートを張っていたから助かった」と、普段の防災の取り組みによって難を逃れられた方もおられました。

そこで今回は、過去の災害で被災した方々にご協力いただき、災害時困ったこと、またそこから学んで備えるようになったことについて教えていただきました。
災害を「他人事」ではなく「自分事」として捉え、明日起きるかもしれない「もしも」に備えていただくために、被災者の実体験と皆様に伝えたいことをご紹介します。

防災イラスト

被災者の「実体験」から考える「今からできる防災」

困った経験が、備えるきっかけに

(福島県沖地震:宮城/30代女性)
「夜中に地震が起きて、そのまま断水しました。オール電化なので、炊事洗濯、お⾵呂ができなくなりなり、これが何日も続いたらどうしようと不安な思いで夜を過ごしました。
次の日には復旧しましたが、以来、夜は⾵呂⽔をためるようにして、保存⾷や予備の飲み水は常に揃えています。」

(東日本大震災:福島/70代女性)
「ガソリンがなくて大変困りました。スタンドにもないし、探している最中にもガソリンが減るのですごく不安でした。田舎ですから、移動手段は車しかありません。今は給油メーターが減ると満タンにして、もしもの時慌てないようにしています。」(福島/70代女性)

離れて暮らす家族の安否がわからず

(東日本大震災:神奈川/30代男性)
「東京の出張先で地震が起き、交通網が完全にストップしたのでその日は会社で夜を明かしました。
実家が福島だったので、津波被害が心配で何度も電話したのですが一週間以上連絡が取れず、本当に不安でしょうがありませんでした。
その後無事つながったのでホッとしましたが、もしもの時の安否確認手段を考えておけば、こんな恐ろしい思いはしなかったんじゃないかと反省しています。
災害伝言ダイアルは、名前は聞いたことはあっても、実際にどんなものなのか私も家族もよく知らなかったので。
遠くで離れて暮らしているからこそ、普段から心掛けておかないとなと思います。(神奈川/30代男性)

備えのない一人暮らしを反省

(東日本大震災:宮城 20代/男性)
専門学生として市内でひとり暮らしをしていました。
アパートの電気もガスも完全に止まってしまい、学校の先生方が食料やお水を分けてくれました。
その後学校の友達といっしょに買い出しに出かけたのですが、近所のスーパーは長蛇の列で買い物ができるまで5時間待ち。
ひとりおにぎり一個までと色んな制限があり、復旧まで足りるかなとすごく心配でした。
食料の大切さ、ありがたさがこの日ほど身に染みたことはありません。
もし一日前に戻れるなら、缶詰等の食料、お水を買っていたと思います。
ひとり暮らしだからこそ、自分自身の身をしっかり守れるように備えていきたいです。

最後までお読みいただいた方へ

いかがでしょうか?
被災体験は地域、職場、家庭など、さまざまな場面で生まれています。上記に挙げた事例のなかで何か感じとれるものがあったら、すぐにでも行動に移してみてください。

普段からの備蓄、避難場所、家族との連絡手段、もしもの時に持ち出すもの…
ご近所の方やご家族と、水害や地震が発生した場合の行動・問題について意見を交換することも、災害への気づきを呼び起こすうえで有効です。
今すぐ始められる家庭防災については、こちらの内閣府のサイトをご参照ください。災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~

いつ訪れるかわからない“もしも”の瞬間。その時が訪れてもあわてることの無いよう、日頃からの準備はとても大切です。家族やライフスタイルに合わせて、いまからできる防災対策に取り組んでいきましょう。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、いつどこで発生するかわからない自然災害の緊急支援に備え、皆さまのご寄付を受付けております。
いざという時、機動力をもって迅速な支援活動ができるよう、ぜひ継続的なご支援をよろしくお願いします。

今日からできるご支援・ご参加方法 支援活動に寄付する

 

関連記事