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【福島:心のケア】迫られる決断、仮設住宅での5年半

2016年8月25日
この日、私たちが心のケア支援で訪れたのは、福島県南相馬市にある牛越仮設第2集会所です。
味の素株式会社の東北支援として行われている「味の素クッキング」を開催しました。
季節にあった健康メニューのアイデアを提供いただいていますが
今回は「カツオのマリネ」「変わり冷奴」「冷汁」の3品を仮設住宅の皆さんと作ります!

【福島:心のケア】迫られる決断、仮設住宅での5年半

残暑が厳しい日でしたが、14名の方が参加してくださいました。
ほとんどの方が、普段の昼食は一人で軽く済ませる事が多く
「仮設の台所は一人しか立てないから、にぎやかに調理できて楽しい」
「具材の切り方にも個性があるもんだね」と和気藹々とした雰囲気で話しも弾みます。
「皆で食べる食事は一段とおいしいね」とお隣に座ったお母さんが嬉しそうに話してくれました。

【福島:心のケア】迫られる決断、仮設住宅での5年半

【福島:心のケア】迫られる決断、仮設住宅での5年半

参加してくださった方々は、居住制限区域及び避難指示解除準備区域とされていた小高地区にお住まいだった皆さん。
この小高地区は「避難指示解除の要件」を満たすことから、7月12日に避難指示解除を伝えられています。

「来春には、自宅に戻る予定だけど全員が戻るわけでもないし震災前とおんなじっていうわけにはいかないよね。こうして集まることも減っちゃうんだろうね。」
と新たな環境への不安を感じている方もいます。
自宅に帰ったところで震災前の環境には戻れないこれからの亊を比べると複雑だといいます。

集会所の外では、引っ越しの準備のためプランターの植物を整理していたお母さんもいます。
こちらのお宅は9月のお彼岸に合わせて、自宅に戻る予定だそうです。

南相馬市では「避難指示解除」される区域が増えることで、点在している仮設住宅を集約するという情報も聞かれます。
今後ますます仮設住宅のコミュニティー維持が難しくなることが懸念されますが、住民の方のみでその機会を設けていくのには限界があります。

震災から5年半。
変わりゆく現地のニーズに応えた支援を継続する団体も少なくなっています。
オペレーション・ブレッシングは、心のケア支援として、少しでも仮設住宅での交流が活発化するように活動を続けていきます。

■福島心のケア 支援の窓口
支援</p> <p>のお願い

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