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【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

2016年10月28日(金)
除染や廃炉の問題に揺れる福島県。
問題の収束がいつになるか見通しすら立ちません。
その中にあって日々の生活をしている家族があり、子どもたちがいます。

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

私たちは南相馬市で子どもの心のケア支援「あとりえほーぷ」を続けています。
この日の活動場所は太田生涯学習センター。
クラフトワークに夢中になっている子どもを見つめる保護者がいます。

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

毎回のように参加してくれるTちゃんのおばあちゃんです。
いつもニコニコして、私たちスタッフにも、必ず労いの言葉をかけてくれます。

おばあちゃんは震災発生と長引いた避難生活で、お孫さんの心に大きな傷が残っているかもと不安なのだそうです。

原発事故の時、「自宅から避難するように」という話があっても、家族全員の気持ちがなかなかまとまらず、
家族の仕事や学校のことを考えたりすると、簡単に「家を離れて避難する」という決断はできなかったと言います。
結局は、関東地方のアパートに身を寄せ、避難生活をし、現在はご自宅に戻ってくることができました。

しかし戻ってきてからも、通学路の放射線量の心配があるため、毎回しなければならない子どもたちの送り迎えや
治安の悪化、さまざまな問題や不安が山積している現状に

「一つの問題が少し改善されたかと思うと、また次の問題が出てくる。・・・この繰り返しだよ。
いつ落ち着くのか分からない生活。5年後、10年後も何も変わらないような気がするよ。終わらないよ。」
おばあちゃんは詳しく震災当時のことや今の気持ちを話してくれました。

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

【福島:心のケア】終わらない不安に耳を傾けて

東日本大震災から、まもなく5年8ヵ月になります。
確実に、時は流れ、一日一日と日々を重ねていますが、
被災地では、今なお、生活が落ち着かず、心の整理もできないまま、漠然とした不安に襲われながらも、日常を送っている人々がいます。

私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパンも、被災地の現状に合った支援活動ができるように
被災地の方々の声に耳を傾けながら、「今は何が必要なのか」「どのようにすれば実のあるサポートができるのか」を考え、活動しています。

この記事をご覧になっている皆様方に、重ねて、お願い申し上げます。
まだまだ復興は道半ば、皆様の心温まるサポートをよろしくお願いいたします。

■福島心のケア 支援の窓口
支援</p> <p>のお願い

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