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オンラインイベント開催レポート~クリスマス・ギビング感想シェア会vo.1~

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、昨年11/1-12/24にかけて、全国12道府県のパートナー・教会を通じて単身高齢者世帯やひとり親世帯にクリスマスギフトをお届けするつながり支援「クリスマスギビング・キャンペーン」を実施しました。
このたび2月10日(金)、その協働者と教会関係者の方々を招いて感謝と成果報告を行う、「クリスマス・ギビング感想シェア会」をオンライン開催し、16名の参加者の方々が参加してくださいました。

今回は、そのオンラインイベントの様子を2回に渡ってお伝えしたいと思います。
そもそもクリスマス・ギビングって何なの?という方は、こちらの活動記事をぜひご覧ください!

オンラインイベントは毎回10分前から空いているので、入室してこられた方と「そちら雪はだいじょうぶですか?」「こっちはあたたかいので雨ですね~」なんて雑談をしながら、皆さんが集合するのをお待ちしていました。
そして19時30分からスタート!今回は、静岡・南相馬・仙台・広島・東京・千葉・沖縄と各地から協働パートナーの皆さんが集ってくださいました

クリスマスギビング感想シェア会

まずはじめに、昨年全国12道府県に広がったクリスマス・ギビングの各地の働きをまとめたショートムービーをみんなで視聴。
ギフトの袋詰めに協力してくれたボランティアの姿や、笑顔でギフトを受け取っている方々の様子を実際に目にし、「こんなに多くの人がかかわってくれたんだね」と自然と皆さん拍手が。ひとつのプロジェクトの実りと喜びを全員で分かち合いました。

続いて協働者の方々に、プレゼントを配った時の様子や感じた思い、次回のクリスマス・ギビングに活かしたいアイディアなどを自由に発表していただきました。
今回はオンラインイベント初の試みとして、グラフィックレコーディング(グラレコ)を導入。グラレコとは、会議やプレゼンテーションの内容などを、文字やイラストを使ってリアルタイムに記録することです。
協働者の方のお話を聴きながら、取り組みのなかで感じたこと、考えたこと、疑問に思ったことなどをイラスト化していきます。

発表してくださったのは、静岡の伏見さん(OBJスタッフ南條)、南相馬の佐藤孝子さん(原町聖書教会)、仙台の阿見さん(仙台プレイズコミュニティチャーチ)の3名です。

イラストを交えて各地の取り組みをシェア

クリスマスギビング感想シェア会
伏見さんは、昨年の台風15号で広範囲で甚大な被害を受けた清水区で、車椅子を走らせながら被災した方々のお宅へギフトを届けてくださいました。
初めてのことなので最初はとにかくドキドキでしたが、被災地のために自分ができることをしたい、とアクションを起こした結果、今までにない地域とのつながりを感じられたそうです。

クリスマスギビング感想シェア会
南相馬市在住で原町聖書教会に所属している佐藤さんは、市内の一人暮らしの高齢者の方を中心に、昨年の福島県沖地震で全壊した方のもとへ足を運びました。
思いがけないプレゼントに、多くの方が笑みを溢されたとご報告してくださり、次回のクリスマス・ギビングに活かせないかと新しいアイディアもシェアしてくれました!

クリスマスギビング感想シェア会
最後は、仙台プレイズコミュニティチャーチの阿見さんからのご報告です。
教会を通じて生活困窮者支援、路上生活者支援を展開している阿見さんは、今回のクリスマス・ギビングを通じて、ホームレスの人々に新しいきっかけをつくることができたとのこと。 路上生活歴、障がい、高齢といったハンデキャップを抱えるホームレスの方々が、ギフトを「届ける側・与える側」になったことで、社会の一員として地域といままでにない形でかかわることができたと喜びをシェアしてくださいました。

孤立が進む社会で、「つながりの種まき」を

社会的孤立が幅広い年代に広がり、心と心のあたたかなふれあいの機会が失われつつある昨今。
誰とも会話をしない、近所づきあいがない、困ったときに頼れる人がいないという人は、いまや珍しくありません。
しかし、2020 年の自殺者数はじつに 11 年ぶりに前年を上回り、社会的なつながりの有無が個人の心身の健康に大きな影響を与えるという事実が浮き彫りになっています。

つながりの喪失は、自己責任・自己選択の結果として見過ごされがちですが、孤立しがちなのは往々にして高齢者や様々なハンディを抱えている方、経済や家庭の事情によって生活に困窮している方など、社会的に弱い立場に置かれている人々です。
もしなにか困りごとを抱えていても、SOSを発信できない、またはどこに助けを求めたらいいかわからないという生きづらさに直結しています。

「ギフトを手渡し会話のきっかけをつくることで、地域で誰一人取り残されない社会を目指す」
このクリスマス・ギビングの目標に共鳴した協働者の皆さんが、こうして多くの時間を割き、自らの手と足でギフトを届けてくださいました。
お一人おひとりがシェアしてくださった体験は、参加者全員の心をさらに奮い立たせ、それぞれが置かれた場所で、さらにつながりを広げて行こうという決意を促すものとなり、大変貴重なひと時となりました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました!

ここまでのオンラインイベントのリポート、いかがでしたでしょうか?
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは定期的にオンラインイベントを開催していますが、このイベントでは協働者の方々と「つながりの創出」について意見を交換し、それぞれの地域の取り組みの喜びを分かち合うという、これまでにない新鮮な雰囲気を味わう機会となりました。
次回は、オンラインイベント後半の、ウクライナ避難民に対するクリスマス・ギビングの模様とウクライナ宣教師の現状報告についてご紹介いたします。
参加されていない方にもぜひイベントの雰囲気を味わっていただきたいので、次回のリポートもどうぞお楽しみに!

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