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あおぞらカフェ ?心もからだもリフレッシュ!?

気仙沼から45号線で唐桑半島を超えて、被害の大きかった陸前高田に入ると、まだ、がれきが片付いただけで、目につくのは、数える程しか残っていない建物とガソリンスタンド位です。

 しばらく続く海岸線沿いを走り、広田半島の内側を三陸道で横切りトンネルを超えると、大船渡の街並が見えて来ます。気仙沼から1時間位です。大船渡市は川沿いに町があり、碁石海岸というリアス式海岸の美しい公園もあります。

 OBJは、気仙沼をベースにして活動している、支援センターオリーブと共催で、上平仮設で「あおぞらカフェ」を3度開催しました。岩手県の仮設住宅の集会所には、支援員さんが常在していて、とてもスムースに活動ができます。
 オリーブのボランティア熊谷さんは、大船渡出身で、家の近くまで水があがったそうです。

 2度目は、ワッフルの作り方を習いたいという意欲的なお母さんたちと材料を混ぜるところから一緒にやってみました。アメリカから日本人の看護士の女性がボランティアできてくれたので、楽しい方で、支援員の若いお姉さんと意気投合してました。参加者も、「英語は ノーノーだべ。」ともりあがっていました。

 3度目は、北海道からの6名のボランティアさんも来て下さり、懐かしい歌を歌い、ハンドマッサージもしました。ボランティアも40~60代の女性で、参加者の皆さんもリラックスされていました。

 4度目のカフェでは皆さんの『屋号』とその由来の話しで盛り上がりました。
 東北の浜の方では、屋号を使って、自分たちがどこの者かを区別するそうです。「うちの屋号は…」と言うのを聞いて、旧姓のことかと勘違いして、「長い名字もあるんだな」と思っていました。江戸時代、武士以外は名字を使う事を基本的に許されていなかったので、商売をしたりするときに屋号を使って取引をしたりしたようです。地域に根付いた家はその特徴から屋号がうまれたようです。沿岸地域ではまだ屋号が使われているのです。
 現地の文化を理解する事から、その地域に住んでおられる方々への適切な支援ははじまります。

 被災3年目で、すでに高台に土地を買い移転する人もいれば、様々な理由から先行きの見えない人もおり、被災者間の生活の格差がでてくるときです。第4回目のカフェのトピックは、『絆』で、人間関係について話しました。が、その中で、妬みの気持ちをどう取り扱うかという話しをしました。「妬む気持ちがある事を認める事の難しさや、ねたんでも仕方ないから考えない」という意見が出ました。皆さんオープンに気持ちを分かち合って下さいました。
 終了時間をほぼ1時間過ぎても、「こんな話しは、他ではできねえ。」と会話に熱中されていました。

 話す事で心のプロセスが出来て、心の癒しにつながる事を願って、他の地域でもあおぞらカフェを続けて行きます。

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