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【福島:心のケア】福島の子どもたちの力を伸ばす

2016年1月29日
子どもの心のケア活動「あとりえほーぷ」で訪れたのは、今回で9回目の訪問となる太田生涯学習センターです。
ひと際肌寒く雪も降っていましたが、いつも来てくれる子どもたちは元気に参加してくれました。

【福島:心のケア】福島の子どもたちの力を伸ばす

ここ南相馬市太田地区は、原発事故で一部地域が20キロ圏(旧警戒区域・現在も避難指示指定解除準備区域)に入り震災直後はほぼ全住民が避難を余儀なくされました。
放射能への懸念や安定した仕事を求める若い世代は他県へと避難したため、深刻な過疎化が起きている地域でもあります。

今回の工作テーマは、「飛び出すメッセージカード作り」です。
まず、カードを贈る相手を子ども達に決めてもらい、それから思い思いの言葉を添えたオリジナルの立体カードを作ってもらいました。
カードを折り込む部分に切り込みを入れて、一部が手前に飛び出す仕組みになっています。

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「あとりえほーぷ」を心待ちにしているというTちゃんは、もうすぐお誕生日のお父さんにメッセージカードを作りました。
優しいお父さんが大好きだというTちゃん。
日頃の「ありがとう」と「おめでとう」の気持ちを込めて、クラッカーが飛び出すお洒落なメッセージカードを完成させました。
クラッカーの中身の紙吹雪とリボンは、ビーズとセロハンを使って鮮やかに表現。
Tちゃんの発想力の豊かさが見事に活かされた作品になりました。
「上手にできたでしょ!お父さん喜ぶといいなあ」と、完成した作品を嬉しそうに見せてくれました。

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この「あとりえほーぷ」では、子どもたちが自分の思いや考えを工作で表現することを通して、心の癒しや個性の成長に繋げることを目的としています。
昨年度行われた文部科学省の調査によると、福島県内で「不登校」とされた国公私立の小、中学校に通う生徒数が1785人に上り、1000人当たりで11.6人と過去10年間で最多となったことが分かりました。

専門家の話では、震災の影響によって屋外での活動が制限されたことや、親の失業や転校といった生活環境の大きな変化が関係していると述べています。
また、震災の混乱で親自身が心身の余裕を無くし、子どもの教育や成長に目を向けることが現実的に難しかったことも、理由の一つとして挙げられます。

震災から5年が経とうとする今、福島の子どもたちに必要なのはストレスケアだけではなく、子どもたちが持っている「生きる力、可能性、個性」を伸ばしてあげることです。
オペレーション・ブレッシングでは、活動を通して福島の子ども達に寄り添い、彼らの本来持っている力を発揮できるようサポートを行っています。
これからの福島の未来を創る子どもたちが、震災に負けず、心身共に健やかに成長できるよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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