【福島:心のケア】子どもの成長に目を向ける支援を
【福島:心のケア】子どもの成長に目を向ける支援を
子どもの心のケア支援として活動しているオペレーション・ブレッシング・ジャパンの「あとりえほーぷ」。
2016年7月15日の本日は福島県南相馬市 太田生涯学習センターで、子どもたちがサンドアートに挑戦しました。
この日はいつも保護者として見守ってくれていたお母さんも子供たちに話しかけ、イベントに参加してくださいました。
白や赤、青や緑など色とりどりの砂を使い、夏をモチーフにしたイラストを彩っていきます。
今回用意したイラストは、スイカとカブトムシ、ヒマワリとアサガオ、そして夜空に打ち上がる花火です。
サンドアート初挑戦の子どもたちでしたが、砂の色使いは一人一人実に個性的。
違う色の砂を混ぜてアサガオの葉にグラデーションを付ける子や、あえて実物とは違う色を大胆に使ってスイカを染めたりする子もいました。
「学校の図工とはまた違う工作ができるから楽しいんだ」
すっかりあとりえほーぷの顔なじみとなった女の子が嬉しそうに話してくれました。
この「あとりえほーぷ」は、子ども達が自分の想像したイメージをクラフトワークで表現することで、心の癒しや個性の成長につなげることを目的としています。
昨年度行われた文部科学省の調査によると、福島県内で「不登校」とされた国公私立の小、中学校に通う生徒が1785人に上り、
1000人当たり11.6人と過去10年間で最多となったことが分かりました。
専門家の話では、震災の影響によって屋外での活動が制限されたことや、親の失業または転校といった生活環境の大きな変化が関係していると述べています。
また、震災の混乱で親自身が心身の余裕を無くし、子どもの教育や成長に目を向けることが現実的に難しかったことも理由の一つとして挙げられます。
福島の子どもたちには単なるストレスケアではなく、生まれ持っている個性や可能性といった「力」を伸ばしてあげる支援が必要です。
オペレーション・ブレッシングでは、活動を通して福島の子どもたちに寄り添い、彼らの本来持っている力を発揮できるようサポートを行っています。
これからの福島の未来を創る子どもたちが、震災に負けず、心身共に健やかに成長できるよう、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
現地支援レポート
オペレーション・ブレッシング・ジャパン 渡邊