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【福島復興支援】未来を切り開く若者を応援!

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関東で20cm以上の降雪があった翌日の1月23日、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは
小高産業技術高等学校で産業革新課、流通ビジネス課の1年生54名と「経営シミュレーション体験教室」を実施しました。
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福島県立小高産業技術高等学校は小高商業高等学校と小高工業高等学校が2018年4月統合した高等学校です。
この地域は、東日本大震災と原発事故による約6年間の住民避難に伴い、人やコミュニティ、そして産業などが失われました。

現在は被災地の再生に向け、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想により国家プロジェクトとして新たな産業集積が進められています。
また2018年度には、小高産業技術高等学校は「東日本大震災・原発事故からの地域復興を担う人材育成」を課題として、文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受けました。
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この日行われた「経営シミュレーション体験教室」では、SAPジャパン株式会社のご協力のもと、「ERPsim4HANA(イーアールピーシムフォーハナ)を用いて、企業経営とビジネスプロセスをゲーム感覚で体験しました。
この経営シュミレーションは企業で実際に使われているソフトをもとに作られたもので、海外ではMBAの授業などにも取り入れられています。
ひとつのチーム内でCEO、セールス、マーケティング、経営企画の担当者を決め、販売戦略、価格戦略、広告宣伝費、他社の同行等の話し合いをしながら数値を設定し、より高い利益を追求していきます。
この日も『いかに企業として利益を上げるか』を1チームがひとつの会社となって、利益を競い合いました。


マーケティングにかける費用や各商品の販売価格の変更することでリアルタイムに市場が変化するため、チーム毎の経営方針にそって迅速な意見交換と意思決定が必要になります。
今回の教室を通して、日頃学んでいる簿記や、ビジネス基礎の確認ができると同時に、同じ目的を達成するためのチームコミュニケーションの大切さを学びました。
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各チームが戦略を考え、話し合い、決定する過程は今後社会人になった時に必要なスキルの一つ。
戦略がマイナス要素となった時に、次はどうするか、どうすれば売り上げが伸びるかを全員で考えるチームがあれば、冷静に分析するチームとチームの個性は様々です。

「パソコンを使ってこんな授業をしたのは初めてだったが、あっという間に時間が過ぎた」という声や「赤字から黒字転換できてよかった」「ほかのチームに負けたくないと思った」という感想が生徒から聞くことができました。
この教室は、今後も学校として継続実施されることになっているそうです。
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間もなく震災から7年になろうとしています。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、これから地域の力となっていく若い世代が力強く未来を切り開いていけるよう支援を続けていきます。
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