【熊本地震 復興のために】瓦礫の山を前にして
2016年6月9日
今日は雨上がりの蒸し暑い日です。
OBJとアメリカからの支援チームは、熊本市の黒髪の木下安子さんの自宅の瓦礫撤去作業をおこないました。
安子さんは一人暮らしをしていて、地震で崩れた土壁や屋根瓦を前にして何もできずにいました。
見かねたご近所の方が支援の要請をくださったのです。
長らく放置されたままだった瓦礫を見るたびに
地震の中での揺れや恐怖を思い出す安子さん。
自分では片づけもできないので
「この瓦礫を見るたびに頭がおかしくなる。」
と感じていたのだそうです。
災害ゴミ処理場の計量機を計った結果、それは合計約2トンの瓦礫の山でした。
私たちが瓦礫を一つ一つ土嚢袋へ収めていくと安子さんの表情に明るさが出てきました。
学生時代にミッション系の学校に通っていたという安子さん。
すべての瓦礫を軽トラックに積んだ後に
「皆さんに会えたこと、こうしてボランティアしてくれたことは本当に神様の導きです。ありがとうございました。」
と涙ながらに話してくれました。
片づけることができないままの瓦礫は町のあちこちにあります。
その瓦礫が住民の心に暗い陰を落としています。
OBJは暗くなった心に希望の灯をともしています。