遠くまで来てくれてありがとう…宮城県女川での支援活動
2014年10月から宮城県女川町の旧三小仮設住宅で「心のケア-たのむすクラブ-」を開いています。 「心ケア交流会inみやぎ」で女川町の社会福祉協議会のスタッフから女川町のお話をいただいたことがきっかけでした。
こちらの仮設住宅では毎月実施されていたレクリエーション活動が終了してしまい お住いの皆さんのために何かできないかと思案されていたのだそうです。
女川町には東北地方の太平洋岸特有のリアス式地形で天然の良港が点在します。 カキ・ホタテガイ・ギンザケの養殖漁業が盛んです。 しかしその地形から東日本大震災の津波による被害も甚大で最も死亡率が高かった町だと聞きました。
海を脇に見ながら山道を行き、小規模な仮設住宅地をいくつか通過すると 山間に突然25戸からなる旧三小仮設住宅が見えてきます。
本日のメニューは「かんたん体操」のあとカフェタイムをもち、お話しをうかがいます。
みなさん健康に関する意識が強い方が多く、体操をしながらもつぎつぎと質問があがります。
この仮設住宅にお住いの方々は津波で住まいも仕事も失いました。 それでも地道に働き場所を見つけ、日々の健康に気を配り生活しているんだと話してくれました。
<震災の後の女川町の写真とくらべてみたのが↓>
2011年4月に撮影した女川の写真に比べると、随分と整備も進んできているように見えます。 しかし、ここにはかつて町があって、賑わう市場があって、今の季節には「あんこう祭り」もありました。 町の暮らしとともに人の心も少しずつ癒されて、立ち直っていくことを心から願います。
「こんな遠くまで来てくれてありがとうね。また来てね。」と伸ばしてくれる温かい握手が嬉しくて、OBJも冬の女川で頑張っています。