【福島:心のケア】チクチク羊毛フェルトで心も温かに
2016年1月27日
肌寒い風が吹くこの日に私たちが訪れたのは、福島県南相馬市にある権現沢仮設住宅です。
予定の時間になる前から、続々と住民の方々が集会所に集まってきてくれました。
開始時刻になる頃には、集会所に並べられたイスはすべて満席!
合計14名の住民の方が参加してくれました。
今回のテーマは、「羊毛フェルトを使ったオリジナルコースター作り」です。
まずは型紙選びから始まります。
花や動物などの型紙の中から、好きなものを皆さんに選んでもらいます。
型が決まったら、今度は型に沿ってフェルトをコースターの布地に埋め込んでいきます。
フェルトを針で埋め込む作業に入ると、先ほどの賑やかな雰囲気から一変。
皆さん黙々と作業に没頭していました。
ハイビスカスや椿、かえるにクマなど、皆さんが選んだデザインがどんどん形になっていきます。
皆さん羊毛フェルトは初体験だそうですが、フェルトを針で埋め込む時の手際の良さは、とても初心者とは思えないほど見事なものでした。
「やっぱりみんなお話しするのはいいね」作業中にお話を聞かせてくれたのは
今回がはじめての参加となるSさん。
「外は寒いけど、皆で笑うと心がぬくくなるねえ。今日来て良かった、また来てください。」
と、笑顔で話してくれました。
震災から5年が過ぎる仮設住宅での生活。
こうして住民同士が顔を合わせて交流することが、一人一人にとって心温まる場になっていることを実感しました。
生きることの喜びや楽しさは、他者との繋がりから生まれてきます。
いっしょに笑ったり、日常の出来事を話し合える相手がいれば、心は自然と明るく前向きになっていきます。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンの活動が、一人でも多くの方の楽しみ・喜びとなり、住民同士の繋がりを活性化させる一助となるよう、今後も福島の地で支援を続けていきます。