【福島:心のケア】たったひとつの落ち葉でも -子どもの支援-
励まされる言葉、元気になる言葉、やる気になる言葉を「落ち葉」のしおりに書いてみよう。
2016年11月18日 福島県南相馬市でオペレーション・ブレッシング・ジャパンは
アートワークを通じて行う心のケア「あとりえほーぷ」を開き、子どもの心の支援を続けています。
日の暮れも早い秋の日。
学校から会場へ続く道に長い陰が落ちています。
その中を急ぎ足で駆けてくる、あとりえほーぷのいつもの顔ぶれ。
この日は最初に、クリスマスを控えて「きよしこの夜」を練習しました。
みんなで一緒に一つのことをするのは、コミュニティーがなくなりつつある被災地に大切な活動となっています。
この後、落ち葉を使ったしおりを手作りし、その裏に「元気になる言葉」を書いていきました。
原発事故による放射線問題を抱えるこの地域では、草花や落ち葉一つが神経をつかう問題になります。
「本当はもっと自由に遊ばせてあげたいです」
という保護者の声を聞いてきた私たちは、被災地から離れた宮城県で落ち葉を拾ってこの日に備えました。
落ち葉を使った思い思いのデザイン。
付き添いのお母さんと一緒に作る女の子。
寝転がって、一所懸命、文字を書き込む男の子。
もし、何かあって、元気が出ないとき
このしおりに目をとめて、元気になってほしい。
私たちが子どもの一日一日を大切に扱うことで、子どもが自分のことを大切に思ってほしい。
そんな気持ちをこめて今日のイベントを終えました。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンはこれからも福島で生活する小さな心を大切に支援していきます。