【福島:復興支援】南相馬から広がれ歌声 RISE UPゴスペル教室
震災後の放射線問題で人口が急速に失われていく南相馬市。
地元の方から「何かを学ぶ場所がなくなってしまった」という声を多くいただき、その声に支援で応えようとはじまった「RISE UP ゴスペル教室」。
ソプラノ、アルト、テナーのパートが美しく重なり合う。
ゴスペルを通して人と人が、協調することで生まれる喜びを感じたひとときとなりました。
11月18日 今回で二度目の開催となるOBJ主催のゴスペル教室。
前回体験教室に来てくださった方を含めて、合計32名の方が参加して下さいました。
最初に前回の練習曲を歌って軽くウォーミングアップした後、ソプラノ、アルト、テナーの3パートに分かれて「きよしこの夜」と「Amazing Grace」を歌いあげました。
特に「Amazing Grace」は、普段聞き慣れているものとメロディーが異なるアレンジのため、パート毎に何度も何度も反復練習を行いました。
グランドピアノの弾むような音色と、皆さんの澄んだ歌声が、徐々にマッチして綺麗なメロディーへと変化していきます。
今回初めて参加して下さった参加者の方は
「難しいけど、丁寧に教えてくれるのですごく楽しい。また来たいです。」
と笑顔で話してくれました。
ゴスペルを身近なところで習えるという事に、新鮮さと喜びを感じている方が多いようです。
ゴスペルとは、「God Spel」。
直訳すると「神の言葉」という意味で、聖書のメッセージの中心となる「福音」という意味でも使われています。
ゴスペルミュージックは、希望と愛のメッセージを伝える音楽として、世界中で広く親しまれています。
「ここ福島から、希望と愛のメッセージを発信していきたい。」
そんな思いを胸に、南相馬ゴスペル教室はこれからも練習を重ね、歌声を被災地から全国へ届かせていきたいと思います。
そして、震災に負けない、明日を強く生きる福島の人々が紡ぐ歌声が、新たな希望の光となって、被災地に力をもたらすことを心から願っています。