【熊本地震支援】どがんしたらいいかわからん!心が折れそうに
OBJと有明バイブルチャーチの協同支援チームは
南阿蘇河陰地区で地震で損壊した家屋の瓦礫撤去や必要に応じたお手伝いをしています。
南阿蘇はあちこちで緑の山肌に赤茶けた土が顔出していて、
これは地滑りや土砂崩れがあったことを示しています。
この日は地区の民生委員長の要請で、2つのお宅のお手伝いをしました。
そのうちの一軒、浅尾さん宅。
家の真下に断層があり、亀裂が走っています。
かろうじて家は立っています。
しかし、いつ倒壊してもおかしくない状況です。
「どがんしたらいいかわからん!」
地元でお土産屋と問屋を営んでいましたが
自宅も仕事もどうなるかわからない、築き上げてきたものが一瞬で壊れた
浅尾さんの心は今にも折れそうでした。
支援チームは落ちた瓦を丁寧に拾い、倒れたピアノを起こしました。
その様子を見ていた浅尾さんは、少しずつ希望を取り戻しました。
「よし、俺もがんばろう」
お父さんが勇気を取り戻した、その姿を見て
3人の子どもたちも「がんばろう」と
前向きな気持が言葉や表情に現れてきました。
今日の作業を終えたあと
浅尾さんとそのお父さんは
「自分ひとりでは立ち上がれなかった」
と言って、支援チームのみんなと何度も何度も握手をしました。