【千葉台風19号・大雨災害】新しい災害支援のあり方
オペレーション・ブレッシングは「災害困窮」に陥った人々を救うため、社会福祉法人「ミッションからしだね」から精神保健福祉士を派遣いただき、ソーシャルワーカーと緊急支援チームの連携による支援体制を強化しています。
自分から助けを求めることができない方々に、確実に必要な支援を届けていくための新しい試みです。
それは時に災害ゴミの撤去や泥のかき出しといった物理的な支援とは違った側面から、被災した方の生活再建をサポートすることもあります。
先日支援に入ったお宅のお母さんは、突然送られてきた民事訴訟の通知に大変困惑していました。
「これは嘘だよね?」
目に涙を浮かべてお母さんが差し出したハガキには、『契約不履行により民事訴訟として、訴状が提出されました。このまま連絡がない場合は給与・動産・不動産の差し押さえになります。』と記載されていました。
それはまぎれも無く、被災者を狙った悪質な詐欺のハガキでした。
家には、台風被害の複雑な行政手続き、さまざまな契約書類が舞い込み、家は半壊状態でカビが生えてきています。
孫とひ孫のためにと貯めた貯蓄も、度重なる出費でなくなり、不安とストレスを抱えていたお母さん。
「お母さんの心配事と財産を、お母さんのために守ってくれる人がいます。」
オペレーション・ブレッシングの支援チームはお母さんに「成年後見人」について説明しました。
その後、地域の包括支援センターを訪れ、お母さんの窮状を伝え、「成年後見人」を依頼しました。
また近日、私たちの支援チームがカビの対策をおこなうことになる予定です。
■Disaster Relief for Typhoon Hagibis