【今日はこどもの日:あとりえほーぷのご紹介】
東日本大震災をきっかけに、福島を中心に実施してきたキッズプログラム「あとりえほーぷ」。
このプログラムは、福島の子ども達に癒しと希望の空間を提供し、創作活動を通した心のケアを目的として行なわれてきました。
そしてこの「あとりえほーぷ」は、放課後の子ども達の交流場所としても機能しています。
県内の子ども達を取り巻く環境は、核家族化の進行や共働き世帯の増加、そして福島県特有の震災後の生活環境の変化という大きな課題を抱え、大きく変化してきました。
近年では、支援の必要な子ども達が増加しているとも言われ、人とのコミュニケーションがうまく取れないために、不安や生きにくさを感じている子どもがいることも少なくありません。
私たちは、子ども達が地域の大人や同年代の子どもとふれ合う場の必要性を強く感じ、この「あとりえほーぷ」の活動を継続して行なってきました。
ここでは色んな年代の子ども達が同じ空間を共有し、時に一緒に考えながら創作に励むことで、学校や家庭とはまた違った形でコミュニケーションの取り方や自分を表現することを学んでいきます。
このあとりえほーぷでは、「とにかく体験してもらう」ということを大切にしています。
たとえば何か道具を使って工作をしていると失敗したり、道具をうまく使えなかったりという経験ができます。
ついつい大人が手を貸してしまいそうになる場面ですが、ここではスタッフが寄り添いながら、「どうやったらできるか」をいっしょに考え、子ども達の力や思いが工作をとして十分に発揮できるよう働きかけていきます。
だからこそ、自分の力で作りたいものを形にできた喜びは大きいものがあります。
震災から年月が経つと共に子ども達も成長し、震災を経験していない児童も増えてきました。
そのような状況の中で私たちが続けていきたいことは、単に楽しいイベントを実施するのではなく、さまざまな事情を抱えている子どもたちに丁寧に寄り添い、子ども達が安心して「学び遊べる場」を届けていくことです。
そして、成功体験だけでなく、失敗したと思えるような経験も積み重ねていく中で、「自分の強み」や「苦手なことにも挑戦する自信」を培っていってほしいと思います。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、今後も子ども達の癒しの場、そして放課後の交流の場として、「あとりえほーぷ」の活動を続けて参ります。
福島の未来を切り開く心を、このキッズプログラムを通じて育んでいくことが、私たちのビジョンでもあります。
福島の子ども達の健やかな成長を、どうぞ一緒に応援してください。
■支援の窓口