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【6/20は世界難民の日】難民の現状を覚えて

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本日6月20日は、国連総会で制定された「世界難民の日 (World Refugee Day)」です。
2000年12月に制定された「世界難民の日」は、難民の保護や援助に対する世界的な関心を高めること、難民支援を行なう国連機関やNGOの活動や支援への理解を深めることを目的として、世界各国で様々な関連イベントやキャンペーンが行なわれています。

◆難民の現状

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は昨年、世界中にいる国外に逃れた難民や難民申請者、国内で住まいを失った避難民の合計が、昨年末時点で過去最高の推計6560万人に上ったとする報告書を発表しました。
その半数以上が18歳以下の子どもたちです。故郷から逃れた子どもたちは、現在の暮らしだけでなく、未来をも奪われつつあります。(データ出典 UNHCR)
難民を生んでいる背景は国によって異なりますが、母国で敵対する勢力の武力衝突が勃発したり、強制労働や元来住んでいた地域からの強制移住、財産の没収、教育を受ける権利や市民権の剥奪など、様々な迫害や人権侵害が原因となって、避難しなければ生きていけない状況が生まれてしまっているのです。


◆オペレーション・ブレッシングの取り組み

オペレーション・ブレッシングは、シリア難民が多く避難してきているヨルダンの子ども達を中心に、支援活動を実施しています。
昨年12月には、長引く避難生活に疲弊している子ども達を励ますためのクリスマスパーティーを開きました。
故郷を負われ、友達と遊んだり、外で自由に過ごす時間が奪われた子ども達。
このパーティーは、子どもたちが「子どもらしい」生活と笑顔を取り戻すことができる貴重な一時になりました。
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また、多くのシリア難民が暮らすヨルダンでは、シリア人児童の受け入れによって幼稚園や公立学校の児童数が急増し、教室の不足や施設の酷使による養護環境の悪化が問題となっています。
オペレーション・ブレッシングは、地域の幼稚園の水衛生施設や遊具の修復といったインフラ整備、および子ども達の養育環境の改善活動をスタートさせました。
先月は、大規模な難民キャンプが設営されているザータリ市の幼稚園のトイレや手洗い場、亀裂が入って危険な滑り台を一新し、新しいとブランコを設置しました。
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子ども達が心身共に健やかに成長していくためには、安全・安心に遊べる環境を欠かすことができません。子ども達は、新しい遊具や手洗い場を大変喜んで使ってくれました。

私たちの支援活動は、皆さまからのあたたかいご支援で成り立っています。ぜひ、私たちの活動にご協力ください。


【6.18大阪北部地震のお悔やみとお見舞い】
6月18日(月)午前7時58分頃に、大阪北部で発生した地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方やそのご家族にはお悔やみを申し上げます。
今後一週間程は震度5強程度の余震や大雨、これに伴う土砂災害の情報などに、引き続き厳重な注意をいただくようお願いします。

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