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【聖バレンタインにまつわる歴史】

エイミー・リード- 700クラブ・プロデューサー

※この記事はオペレーション・ブレッシング・ジャパンの母体であるCBN(ChristianBroadcasting Network)のニュースを翻訳したものです。


「街を歩いている人に、『あなたにとって、バレンタイン・デーとは何を意味しますか?』と尋ねたとします。どの人も、ハート型箱に入ったチョコレートや好きな人との素敵なディナーとか、カードを送る日だとか言うでしょう」
と、ドウァイト・ロンゲネッカー神父は言います。

「もし、彼らが聖バレンタインについて知っていても、信仰を捨てなかったために殉教したローマ帝国の、3世紀後半に生きていた司祭であることまでは知らないはずです。多くの場合、伝説は実在した事実から発展するものです。J.R.トルキンの『指輪物語』にこんな短い成句があります。『歴史は伝説になり、そして伝説は神話となる』」

聖バレンタインの伝説は事実に根付いた話なのです。

「彼にまつわる話は3つあり、伝説が複数存在することになっています。イタリア、ウンブリア州のテルニという小さな町に、紀元226年に生まれ、彼は司祭もしくは司教でした。バレンタインは、クラウディウス2世の治世の間に実在しました。しかし、この皇帝はあまり長期間にわたっては君臨しませんでした。おそらく1年半ぐらいでしょう」
と、コルネ・ベッカー博士は述べます。

この段階においてのローマは、不道徳な行為が氾濫する不浄の場所でした。そのような中において初代クリスチャンは、神聖な結婚の価値のため、つまり男女は神のもとで一つとなり、永遠の愛が何を意味するのかを証するためにに立ち上がったことが残されています。

クラウディウスは君臨している間、結婚を違法とする政令を公布しました。

「ローマ帝国にゴート族の侵略があり、戦争をするには、多くの人々の兵役が必要になったのです」
と、ベッカー博士は説明します。その当時の風習として、結婚すると、兵役しなくて済む自由が与えられ、バレンタイン司祭は単に民衆にキリストの話をするだけではなく、秘密裡に恋人たちを結婚させ、戦場に行かずに暮らせるようにしました。

バレンタインは逮捕され、ローマに連行されました。監禁されている間、彼は看守の判事アステリウスに福音を伝えました。

「その判事はバレンタインに言いました。『それなら、もしこの福音が本当に真実なら、お前に証明してもらいたい』と。そして、彼は目が見えない自分の養女の1人を連れて来ました、とある1つの伝説では語り伝えられています。バレンタインが、この少女の目に手を置くと、たちまち彼女の目が見えるようになったという奇跡が起きたのです」
とベッカー博士。

その他の伝説によると、バレンタインが処刑される前に、彼はその少女に「あなたのバレンタインより」と署名した遺書を残しました。これが、彼が斬首された2月14日に「バレンタイン・カード」を送る今日の習慣になったという人もいます。

「伝説のどれもが、バレンタインは紀元269年2月14日に殉教したとされています」
と、ベッカー博士は断言します。

「それゆえに、これが、教会が彼をお祝いし、彼の人生に対し、神に感謝する日になったのです」
と、ロンゲネッカー神父はうなずきます。

以上の経緯から、バレンタインデーは、決してロマンチックな日として始まっていないことが分かります。

「この日2月14日は、4世紀のその時からバレンタインと関係があることを私たちは認識する必要があります」
と、ベッカー博士は言っています。

バレンタインデーは、花束やキャンディー以上の意味があります。
それは私たちの心にあるものであり、キリストの心なのです。

「バレンタインデーにハートの形を見ると、それはイエスの心や神の私たちに対する愛に関係するということが理解できます」
と、ロンゲネッカー神父は言います。

「そして、すべての愛、すべての自己犠牲の源、相手への愛は、神の愛に根付いたものであり、聖バレンタインがその愛のために行った行動がその証しであるということを理解できるでしょう」

「クリスチャンにとって、結婚は、男性と女性が一緒になるということ以上の意味があります」
と、ベッカー博士は断言し、次のように続けています。
「クリスチャンにとって結婚は、キリストの教会に対する愛にたとえられます。それは、清さや純粋が何を意味するのか、私たちの生活の中で目に見える形で教えてくれます。真実の犠牲愛が壊れた世界の中で何を意味するかを、私たちは世に知らせなくてはなりません。教会のために命を捧げてくださったキリストを称える日でなくてはならないのです。私たちが住む世界を変えることのできる、真実の愛の力をお祝いする日でなくてはなりません。バレンタインデーは、本当の意味において、クリスチャンにとって特別な日なのです。」

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