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【東京五輪】パラリンピック選手ジェシカが得た確かなアイデンティティ

「怒ること、重荷を背負うことに疲れていた」

足の骨の一部がないままロシアで生まれたジェシカは、アメリカで養子にされ、最年少のパラリピアン金メダリストになる。怒りを競争心に変え華々しい成功を収めていたものの、一方ではアイデンティティに疑問を持ち始めていた。ロンドンオリンピック期間中、聖書勉強会と祈りを通し、疑問を取り払い確かなアイデンティティを確立するに至る。2021年には東京パラリンピックでの活躍が期待されている。

シベリアの孤児院からアメリカで養子へ

シベリアの孤児院からアメリカで養子へ

ジェシカは足の骨の一部がないままロシアで生まれた。シベリアの孤児院から、アメリカ、メリーランド州出身の夫婦、スティーブとベスの養子となった。

「二人は私と別の男の子の写真を見ました。この子達を養子にして欲しいと神様がお望みであることを、二人は心に感じたんだそうです。奇跡ですよね。」

「神様は特別なプランを用意してくださっている」

1歳半の時、ロング夫妻はジェシカの足を切断するという苦渋の決断を下した。25回に及ぶ辛い手術の始まりだった。
「私の素晴らしい両親は、神様は常に特別なプランを用意して下さっているのだと教えてくれました。」
そのプランは水の中で発揮された。

足を切断 ジェシカ・ロング
パラリンピック ジェシカ・ロング

「神様なんて関係ないと怒ってばかりいました」

3ヶ月に1度の頻度で受ける手術。
「神様が私にこういう足を授けた、というストーリーがなんだか嫌になってしまったのです。」
その怒りが競争心に火をつけ、世界大会で9個の金メダルを獲得。マイケル・フェルペス選手を抑えESPY賞を受賞し、世界で有名になった。

「誰かになんて頼りたくない」

色々な賞を受賞、ハリウッドのレッドカーペットも歩き、スポンサー契約も受けた。
「何でも自分一人でできると思っていましたし、そうしてきました。手術に耐えるのも、義足で過ごすのも私だったのです。毎日足が痛かったけど、両親にさえ、まして目に見えない誰かになんて頼りたくないと思いました。」

誰にも頼りたくない
ジェシカ・ロング

何かが足りないと気付いたロンドンパラリンピック

5つの金メダルをとって、人生は素晴らしく輝いていた。
「コカ・コーラのCM出演を始め多くのことを体験したのにとても虚しくて、満足できませんでした。水泳のキャリアで、これまでやりたいことを全てやったのに、なぜ空っぽに感じ、満足していないんだろう、と思ったのです。」

怒ること、重荷を背負うことに疲れていた

ロンドンに向けてトレーニングしていたジェシカは、女性のための聖書勉強会に参加。変わるために何かが必要だと感じた。
「どうしても心が満たされない。神様こそが、私達の求めるすべてを満たして下さる唯一の存在だと、これまでずっと聞いてきました。」

怒ること、重荷を背負うことに疲れて いた
女性のための聖書勉強会に参加

「私のすべてを神に捧げ、祈りたい。もう何も疑問に持ちたくない。」

2013年夏。ある夜、ジェシカは人生をイエスキリストに委ねた。
「自分のすべてをイエス様に捧げたとき、心が軽くなりました。初めて神様の家族の一員になったと感じました。神様が与えて下さったすべてに、愛を感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。」

確かな自分のアイデンティティ

現在、ジェシカは結婚し、東京パラリンピックに向けてトレーニングに励んでいる。
「自分の目的を生きている私を、神様は誇りに感じて下さっています。アスリートや、満たされない思いを抱える人に言いたいのは、上手くいかない、満足できないのは当然ということ。でも神様は満たして下さいます。もちろん、すぐには難しいと思いますが、イエス様は両手を広げ、あなたを家族として迎えようと心待ちにしていることを知って欲しいのです。」

パラリンピック ジェシカ・ロング

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、米国バージニア州に本部のある国際NGO Operation Blessing Internationalの日本支部として国内外の支援を行っています。
支援活動を行うと同時に、心に困難を抱えている一人一人が励まされ、人生がよりよい方向に向かうよう「パラリンピック選手ジェシカが得た確かなアイデンティティ」のようなストーリーをご紹介しています。

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