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【連載3.11から10年】保育士の夢を叶えたい!南相馬の若者を応援

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から、まもなく10年目を迎えます。
オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)の支援活動の歩みは、まさに東日本大震災から始まりました。

震災からの真の復興を目指す今の福島の姿を、多くの人たちに伝えたい。そしてこれからの未来を共に考えるきっかけにしてほしい。その思いで、今月から合計6回にわたって福島復興特集「3.11から10年~支援者の想いを背負って~」を連載致します。

第2弾は、私たちが福島県南相馬市にかまえる復興コミュニティスペース「ブレッシングルーム」でボランティアとして活躍する、地元の女の子のストーリーをご紹介します。(前回の記事はこちら)

3.11イメージアイコン
【連載第二弾】3.11から10年~保育士の夢を叶えたい!南相馬の若者を応援~


高島礼帆さん(18)は、OBJが南相馬で行っている学童保育のボランティアの一人です。4年前OBJがコミュニティ支援の一環として始めたゴスペル教室に参加し、私たちとの関係がスタートしました。

小学4年生の頃から学校でいじめを受けていた礼帆さん。そのきっかけは、「原発事故にあった」と彼女は振り返ります。
当時は放射能への懸念から外遊びが禁止され、行動範囲が著しく抑制されたことで、子ども達が精神的に不安定になったり、ストレスを抱えたりすることが問題視されていました。
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礼帆さんや同級生も例外ではなく、その蓄積されたストレスや苛々が、いじめという形で自分に向けられたと彼女は語りました。「自分をターゲットにすることで、まるで鬱憤を晴らしているようだった」と…。
その時受けたいじめは、彼女の心に深い傷を残しました。

その後、地元の中学に入学。2年生の時、友達に連れられてOBJのゴスペル教室に初めて参加しました。
当時学校も休みがちで、精神的にも落ち込んでいた礼帆さんでしたが、月2回開かれるゴスペル教室には休まず通い続けました。
「ゴスペル仲間といっしょに歌って、時には冗談を飛ばしあいながら過ごす時間が大好きでした。学校でも家でもない自分の居場所が、そこにはあったんです。」
歌が特技の礼帆さんは、2017年に開かれた仙台ゴスペルフェスティバルでソロも務めるほど、ゴスペルクワイアには欠かせない存在になりました。
ゴスペル

今度は自分が支える側に「地元の子ども達の力になりたい」

高校入学後、礼帆さんはOBJがコミュニティ支援事業として行っている学童保育のボランティアに登録しました。
「OBJに支えられて、今度が自分が何か地元の力になりたいと思ったんです。子どもと関わるのが好きだったので、学童保育のボランティアから始めてみることにしました。」
責任をもって子ども達と関わる中で礼帆さんは自信を身に着け、コンビニのアルバイトができるようになるまで回復。
時には子どもたちの相談相手となり、学校であった嫌なことや、友達との人間関係の悩みを聞いてあげることもあります。
そして昨年、保育士になるために東京に進学するという、大きな目標を立てました。

「OBJがなかったら、今の私はありませんでした。自分を支えてくれる仲間がたくさんいるということ、世界は自分が思うよりもっともっと広いということを、スタッフとのかかわりを通じて教えてもらいました。
ボランティア活動で学んだことを活かして、夢をかなえるために精一杯頑張りたいと思います。そしてまた、地元を支える力になりたいです。」

次の10年に向けた取り組み

私たちが今力を入れているのは、「あいまいな喪失」と言われる心の問題への取り組みです。
津波によって家族が行方不明になった、原発事故によって故郷が昔と大きく変わってしまった――東日本大震災で被災した方々のこうした喪失体験は「あいまいな喪失」と呼ばれ、個人の心や震災を経験していない世代に長期にわたって深刻な影響を与えるいわれています。
専門家は、個人と他者との情緒的な結びつき(心の家族)が、あいまいな喪失に耐えうる心を育てると提言しました。
OBJは、コミュニティづくりを通して傷ついている人々の心に寄り添いながら、あいまいな喪失とトラウマから回復する働きを行っています。

私たちの活動は、多くの支援者の方々のご協力によって支えられてきました。いつも応援頂き、心から感謝致します。
これからの10年に向けた働きを、共に支えていただければ幸いです。

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OBJは南相馬でコミュニティ支援に取り組みながら、かかわる一人ひとりを孤立から守り、その成長を支えるつながり作りを続けて参ります。