令和8年熊本地震|災害支援3カ月活動報告
物資支援から 継続支援 看護支援 こころのケアへ
ご支援くださった皆さまへ
7月28日の発災から3カ月が経過しました。熊本県がまとめた被害情報(10/26時点)では、38人が亡くなり、住家被害は8万2,223件に上ります。また、県内21か所の避難所では、今も1,073人が避難生活を続けています*。地域の復旧が進む一方、一人ひとりの暮らしとケアの立て直しは、今なお途上にあります。
福祉避難所で利用者一人ひとりと言葉を交わしながら、看護支援にあたる看護師
皆さまから託されたご寄付は、水や食料、衛生用品、生活用品となり、自力で物資を受け取りに行くことが難しい高齢者や障がいのある方、被災しながらケアを担う施設職員とその家族へ届きました。さらに、継続して現地の声を伺い、物資支援から福祉避難所への看護師派遣へと活動をつなげています。
今後もニーズに応じた物資支援や看護師派遣を継続するとともに、臨床心理士の資格を持つ専門スタッフによるこころのケア、クリスマスの時期に被災された方々を訪ねる活動など、その時々に必要とされる支援を届けてまいります。
この3カ月間の支援を可能にしてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
* 熊本県 令和8年熊本地震に係る被害情報 第67報 2026年10月26日14時現在 速報値
皆さまのご寄付で実現した支援
発災直後、現地の関係者や協力団体を通じて被害状況と支援ニーズを確認し、緊急災害支援チームを派遣しました。現在も福祉施設を地域の接点として、利用者や職員が直面している断水、食料不足、生活用品などのニーズを確認し、一人ひとりの暮らしに必要な支援へつなげています。以下は10/25に集計した支援活動の実績です。
| 分野 | 数量 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 食料・飲料 | 約 885kg | カップ麺、アルファ米、パックご飯、缶詰、介護食ほか |
| 飲料水 | 約 6,762L | 飲用水、炊飯・調理用水 |
| 衛生用品 生活用品 |
3,612 点 | 簡易トイレ、尿取りパッド、リハビリパンツ、紙パンツ、紙エプロン、ニトリル手袋、ガーゼ、除菌用品、紙食器ほか |
| その他 | 必要に応じて | 給水タンク、スポットクーラー、車椅子、折り畳みベッド、調理用品、ポータブル電源ほか |
発災直後より関係機関と連携し被害状況とニーズを調査。8月3日、災害支援チームが熊本へ入り、緊急支援を行いました。
福祉避難所として新たな避難者を迎える施設へ、スポットクーラーをお届けしました。
断水や水質の問題により、安心して水を使えない方々へ。炊飯や調理にも使える水を届けました。
すぐに食べられる保存食や介護用品が、利用者と職員の暮らしを支えました。
| 8月 初動支援 | 飲料水、食品、介護用品、衛生用品、紙食器、暑さ対策用品などを現地のニーズに合わせて支援 |
| 9月 継続支援 | 福祉施設職員や家族の被災状況も確認。食料や飲料水を届け、福祉避難所では看護支援を開始 |
| 10月 復旧期 | 飲用できない井戸水に困る方々へ水を支援。冷凍食品や暑熱対策、停電への備えも支援 |
| 11月 次の段階へ | 看護師の継続活動を予定。中旬には専門スタッフが現地に入り、こころのケア支援へ |
支援が届いた場面
水質の問題が残る中、約30名分1日約90食を作るための水を支援。届いた水が一人ひとりの食事に活用されました。
定員を超えて高齢者を受け入れた八祥苑へ車いす3台を提供。転倒リスクの軽減につながっています。
9月に1名、10月に3名が看護支援に入り、被災しながら働く職員と利用者を支えました。
それぞれの被害状況や生活を知る施設へ物資お届けした物資は、一人ひとりのニーズに合わせて活用いただくことができました。
水道復旧=水が通常通り使えるとは限りません。地震から1ヵ月、減圧給水が続く施設では衛生環境を守ることができました。
利用者の暮らしを支える職員の自宅も、断水や水質の問題が残っています。皆さまのご支援により、職員の家庭も支えられました。
物資の先へ 看護とこころのケアをつなぐ
福祉避難所では、定員を超えて受け入れた高齢者のケアを続ける一方、看護現場の人手不足が深刻になっていました。食料や車いすに続き、協力看護師を派遣し人的支援へ。9月に1名、10月に3名が、一人ひとりの健康と生活を支えました。11月も2名の派遣を予定しています。

外部から看護師が加わることは、業務の分担だけでなく、被災しながら働く職員の支えにもなります。
11月中旬~ こころのケア支援へ
継続して声を伺うなかで、被災した方々や、緊張と疲労を抱えながら生活を支えてきた被災者への心理的な支えも必要であることが見えてきました。11月中旬には、臨床心理士と看護師の資格を持つ専門スタッフが現地に入り、一人ひとりの心身の状況を確認しながら、こころのケア支援に取り組む予定です。