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”クリスマスなんてなければいいのに”~クリスマス・ギビング

小学生2人を育てるひとり親家庭の広美さん(仮名)は「クリスマスなんてなければいいのに」と思っていました。自分自身はよくある一般的な家庭で育ち、クリスマスケーキにプレゼント、ある頃までサンタクロースも来てくれて、クリスマスを楽しみに過ごして育ってきたと言います。

しかし数年前に離婚を経験し一人で子育てをするようになると、街が華やかになればなるほど「クリスマスを苦痛とも感じるようになった」のだそう・・・。

クリスマス イルミネーション

昨年、クリスマス・ギビング・キャンペーンでギフトをお届けした時のお話です。
「子ども達が喜びます」と受け取りながら何か言いたそうな感じがしたので少したわいもない会話を続けてみたところ、「本当はクリスマスなんてなければいいと思ってる」と、心のうちを少しずつ話し始めた広美さん。誰にも話すことができなかったという、離婚にいたった経緯や子ども達への罪責感、自分の親や周囲への引け目などをお話してくれました。一人で抱えるにはあまりにも多くの葛藤と不安が心を占めていたのです。

落ち着くまでお話をお聞きすると、家族や友達には”近くて”話せなかったと、吐き出したことで少しすっきりしたと話してくれました。これまでも誰かに聞いてほしかったけれど切り出すきっかけがなくて、ずっと心にしまっておいたのだと。

OBJバッグその後、広美さんから「あの時、時間をかけて話を聞いてくれてとても嬉しかった。まだまだ罪責感やいろんな思いは心の中にあるけれど、それでも前よりはずいぶん軽くなった気がします。クリスマスには贅沢できなくても、子ども達は『いつもママは忙しいけど、一緒にテレビやゲームを一緒にして、たくさん話せて楽しかった!』と言ってくれました。これからもできるだけ話を聞いて一緒に過ごす時間を大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました」とメッセージをいただきました。そして今年はなんと、同じような困難を抱えた人たちにお届けする側として参加したいとのこと!

国勢調査(2015年)によるとひとり親世帯の(一般世帯に占める)割合は1.56%。200世帯につき約3世帯がひとり親家庭となります。「解決が必要なことはいろいろありますが、乗り越えるためには心の支えが必要」だと広美さんは言います。「誰かに聞いてもらうこと、助けを求めることをしてもいいんだということを、一人で抱えている人たちに知ってもらいたい、このクリスマス・ギビングでそのきっかけを作っていきたい」と話してくれました。


昨年はパートナーの方々との協働のもと、8都道府県約300世帯に希望をお届けすることができました。皆様の温かいご支援により、広美さんのように助けが必要な方々につながる支援を実施できること、本当にありがとうございます。
今年は500世帯へお届けする準備を進めています。一人でも多くの方がクリスマスの希望を受け取ることができるよう、お祈りとクリスマス募金へのご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

●クリスマス・ギビング・キャンペーン詳細
 https://objapan.org/christmas-giving-campaign/

●クリスマス募金受付
 https://objapan.org/donation/donation-ob/

●Amazonみんなで応援プログラムよりクリスマスプレゼントの物資寄贈もいただけます
 https://objapan.org/supports/amazon/

【クリスマスプレゼントで必要としている物資】
文房具、菓子(個装)、洗剤、衛生用品、パンケーキ粉(日本へ避難しているウクライナの人々が必要としています)
皆様のご参加を心よりお待ちしています!

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