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第2回OBJオンライン活動報告会を開催!

日頃より温かなご支援をありがとうございます。
第2回OBJオンライン活動報告会を担当しました、広報の平井恵です。

2022年1月26日(水)と29日(土)の2回、お世話になっている皆さまに直接活動の成果と感謝を伝える、オンライン活動報告会を開催しました。

北は仙台、南は岡山と全国から合計27名の方々がお集まりくださり、活動報告と共に支援者の皆さまの想いをお聴きする、とても貴重な機会をつくることができました。
今回お越しいただいた皆さまに感謝の気持ちを込めるとともに、お越しいただくことができなかった方へ当日の内容をお知らせしたく、活動報告会の様子をお届けしたいと思います。

OBJ第2回オンライン活動報告会の構成

1 南相馬復興支援事業…(平井知典)

2 クリスマス・ギビングキャンペーン(松村由紀)

3 災害支援マネージャーによる今後の活動の方向性(弓削惠則)

現地コーディネーターによる南相馬復興支援事業

自身も津波で被災し、現在は南相馬復興支援事業コーディネーターを務める平井知典は、「震災で一度は悲しみのどん底を経験した南相馬だからこそ、誰かの痛みが分かる、どこよりも優しい町にしていきたい。皆さんと一緒にそんな新しい南相馬を築いていきたい」と思いを語りました。
オンライン報告会
2014年から開始した、保養キャンプやアート活動などを通じた子どもの居場所づくりと保護者ケア。
時間の経過と共に、子育てに疲弊した片親世帯の問題が浮かび上がるようになり、不登校やネグレクトといった子どもの育ちを阻む課題が浮かび上がるようになりました。

もともと南相馬市は3世代同居の家庭も珍しくなく、地域ぐるみで育んできた風土や習慣が住民同士の緩やかなつながりを形成していた地域です。
ところが、震災によって住民同士のネットワークが切れてしまい、家庭内の問題や困りごとが、誰にも知られないまま深刻化してしまうようになりました。
実際に、若者と高齢者の自殺死亡率は、現在も全国平均を大きく上回っており、自死のリスクを抱える人をいかに地域で見守っていくかが課題となっています。

これらの課題を解決するために、南相馬市にあるショッピングセンター内に復興コミュニティースペース「ブレッシングルーム」を開設。
放課後学童保育「ブレッシングクラブ」とコミュニティーカフェ「そよカフェ」、新しい出会いが生まれる居場所づくりを3つの柱として、住民が自然につながり合い、子どもから高齢者まで幅広い世代が生きがいを見つけられるコミュニティーの創出を目指してしています。

報告会では、コミュニティスペースを通じて居場所を見つけたお母さんや、10代の女の子の事例を紹介。

「地域の人たちとの何気ない触れ合いが地元への愛着を育み、ひいてはそれぞれの毎日の生きがいにつながっていくと信じています。ブレッシングルームを通して、住民同士が自然と助け合い、ほっとすること、わくわくすることを分かち合えるつながりの輪を、今年もますます広げていたい」と強く訴えました。

クリスマス・ギビングキャンペーン

仙台事務局スタッフ松村から、昨年12月に実施したクリスマス・ギビングキャンペーンの取り組みの成果お話させて頂きました。
(クリスマス・ギビングキャンペーンの詳細はこちらをご覧ください。)

全国にいる協働者と連携し、コロナ禍で孤立するひとり暮らしの高齢者やひとり親世帯などにクリスマスギフトを手渡しで届けるこの取り組み。
8都道府県から10拠点が立ち上がり、いかにプレゼントが届けられ受け取った人々が笑顔になったのか、現地の写真と共に喜びを分かち合いました。

今後の災害支援の取り組み

最後に、災害支援の現場を指揮する弓削恵則が登壇し、今までの出動経験をもとにしたこれからの災害支援、復興コミュニティー支援、こころの支援、つながり支援の計画をお話させて頂きました。

日本社会が3年後に迎えようとしている、国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会について、「被災地域ではもうすでに起きている現実」と言及。
その対策として、高齢者もいっしょになって地域を支え合う仕組みづくりを進めています。
具体的には、社会的な制度やサービスを活用して地域の困りごとを解決する市民ソーシャルワーカーを育成し、住民による地域総合相談拠点を立ち上げながら、地域福祉や災害支援といった生きがいの再発見を提供していく取り組みです。

最後に、「誰一人孤立させない、優しさと憐れみに満ちた社会は、一人一人の意識からはじまる。
その社会を、ここにおられる皆さんと一緒につくっていきたい」
と想いを語りました。

今回報告会に参加された方のお声を一部ご紹介します。

「つながり支援、誰一人取り残さない支援の大切さが良く分かりました。
報告も良かったですが、参加者からのコメントもこころ暖まるものが多く良かったです。」

「OBJが目立つ災害支援で大きな実績を目指すのではなく、
日頃からの活動を通して困難の中にある小さなお一人を大切にすることを再確認でき、信頼が増しました」

「東北の災害だけでなく、その後の災害に於いても地域に寄り添った支援をしていること、本当に素晴らしいです。また、支援をしていくなかで、新たに出てくる問題を考えて解決して進化していける団体であることが活動報告を通してとてもよくわかりました。今後の活動にも期待します。」

貴重なご意見・ご感想をお寄せいただき、どうもありがとうございました!

今回事業報告会にお越しくださった方々をはじめ、日頃よりオペレーション・ブレッシング・ジャパンを支えてくださる皆さま、ご寄付いただいた個人の方・ボランティアなど様々なかたちでサポートしてくださる皆さま、いつも私たちを温かく応援して頂きまして、本当にありがとうございます!
これからも、支えてくださる皆さまとのつながりを大切に、直接感謝の気持ちをお伝えする機会をつくって参ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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