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とても助かっています

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今日私たちは、津波の後に最初に訪問した街、塩釜を再訪しました。先週、私たちは物資を沢山積んだワゴン車で来ました。今日私たちは米、防寒用下着、衛生用品や灯油を積んだワゴン車と2台のトラックでやって来ました。先週会った市役所の職員の皆さんなど、見慣れた方も見かけました。私たちは彼らに依頼されていた物資を持って行ったので、喜んでくれました。

メインの体育館では、かなりの数の家族がすでに自分の家に帰っていましたが、まだ数百人程度が体育館の床で寝泊まりしており、いつまでホームレスの状態でいるのかが分からない不確かな状況で暮らしています。震災後初めて、ドン・トムソンと私は一息入れ、私たちが支援している避難所の家族の方々と話をする時間をもつ事が出来ました。

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その中で私たちの注意を引いたのは、松本さん一家でした。3歳になる双子の男の子カシン君とミハヤ君は、体育館の中を元気に走り回っていました。

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ご主人の松本さんにお話を伺うと、津波により家の一階が完全に泥で埋まったことを語ってくれました。松本さん一家は所持品のほとんどを失い、再び家に住むことは不可能との事です。後どのくらい家族全員(妻、祖母、3人の子どもを含む6人)が避難所に住むことになるのか分からない、と説明する松本さんは、やや困惑した表情を見せました。
彼は食料や水を供給した私たちに、こんな状況下にも関わらず大変よく世話をしてもらって感謝している、と話してくださいました。 OBIチームは塩竈におもちゃも持って行きましたので、ヨーヨー、サッカーボール、ヘリコプターを渡すと、松本さんの双子の男の子は大興奮していました。

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東京に住んでいるドンの隣人、サクラさんは会社を経営しています。彼は、配送でOBIのチームに参加して車両と燃料を供給してくださり、非常に助かりました。彼は東京を出発する前に、被災者にとって役に立つと思われる物資をいくつか集めてくれました。塩竈でトラックの荷下ろしをしていると、サクラさんのアシスタントの方が大きな傘の束を集めるのを見ました。傘のような当たり前のような物でも、全てを失った家族にとっては大切なものなのです。

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市内を通ると、一週間で瓦礫の撤去がすごく進んでいるのに驚きました。しかし津波の爪痕はあちこちでまだ見られます。私たちは、港の近くにあったかつての街の区画を歩いてみました。家屋の多くで残っているのは、コンクリートの土台だけでした。破壊された漁村の名残りは辺り一面に散乱していました。半分泥に埋まった船外機、壊れた釣り竿のリール、そして電柱の上にひっかかった魚網。

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明日の朝には2台の大型トラックが飲料水を積んでやって来ます。そして地元の農家から直接米を仕入れてくる予定です。オペレーション・ブレッシングに協力してくれた皆さん、ありがとうございます。おかげさまで、私たちは最も被害を受けた地域に物資を届ける事が出来ています!

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