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【福島:心のケア】過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

原発事故後、急速な過疎化により地域と学校との繋がりが希薄化し、地域全体に孤立感が漂っていた南相馬市太田地区。
オペレーション・ブレッシング・ジャパン(以下、OBJ)は、そうした環境に立たされている子どもたちと、工作を通して繋がりを深めてきました。

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

ひな祭りの日に訪れたのは、福島県南相馬市にある太田児童クラブ。
先月に続いて、オリジナルの「飛び出すメッセージカード作り」を行いました。

前回、子どもたちから「絵の描き方を教えて」という声をもらいました。
そこで今回はOBJスタッフが「人の顔の描き方」を紹介、自分の好きなキャラクターを自分で描けるように、人を描くときの簡単なコツを教えました。

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

早速コツをつかんだ子どもたちは、迷うことなくどんどんペンを走らせていきます。
「見て!前より上手くなったよ」
「どう?カッコイイかな」
自分で描いたキャラクターを、嬉しそうに見せてくれる子どもたち。

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

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最初は絵を描くことに抵抗のあった子も、自分の好きなキャラクターを紙いっぱいに描いて見せてくれました。
思い思いの絵をカードに描いた後は、折り紙やビーズ、マスキングテープなどを使って飾りつけを行います。
完成した作品は、それぞれみんなの個性と、贈る相手への感謝の気持ちが詰まった素敵な仕上がりになりました。

活動後、指導員の方からお話を聴かせてもらうことができました。
「ここの子どもはみんな、OBJの工作の時間をとても楽しみにしているんです。自分たちと一緒に遊んでくれる大人がいること、そして自分たちが作った作品を褒めてもらえることが、子どもの自信と力になっているんだと思います。」

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

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最後に、子どもたちと指導員の方々とから、サプライズの素敵なプレゼントを頂きました。
太田児童クラブの子どもたちが、私たちスタッフのために作ってくれた手描きのメッセージボード。
「いつも遊んでくれてありがとう」
「遠いところから私たちのために来てくれてうれしい」など
子どもたちの「ありがとう」の想いがギュッと込められていました。
このように、「ありがとう」の贈り物をもらえたことは非常に大きな喜びです。

過疎化する街で求められること -震災から5年の福島-

震災から5年。
南相馬市の震災による死者は1119人(関連死含む)に上り、市内の約1割が津波の被害を受けました。
原発事故後、人口は7万人から一時1万人まで減少し、市民の多くがパニックと恐怖の中で避難を余儀なくされました。
現在人口は約6万2千人ほどに回復しましたが、約2万人は市外に避難・転出し、いまだに約3700人が仮設住宅で暮らしています。

震災と原発事故により、福島の人々の暮らしは一変しました。
3.11から5年という大きな節目を迎えた福島ですが、いまも放射能による風評被害、除染問題、地域からの孤立化といった様々な困難が市民を取り巻いています。
これからも福島と寄り添いながら、子どもたちの心と体の健やかな成長を支えていきたいと思います。
福島のこれからを築いていく子どもたちのために、皆様のご支援をお待ちしております。

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