【福島:心ケア】地元の力に・・被災者から支援者へ【福島県南相馬市】
2015年7月22日(木)福島県 南相馬市牛越仮設住宅集会所1
被災地での仮設住宅暮らしが長期化するにつれて
一部の仮設住宅では老朽化が進んでいます。
そこで今回、オペレーション・ブレッシング・ジャパンの
心のケア支援『たのむすくらぶ』では「あみ戸張り替え教室」を開催しました。
あみ戸の張り替え方をレクチャーするのは
牛越仮設住宅の近くにお住いのお父さんです。
以前仕事で網戸の張替を行っていた経験を活かし
今回ボランティアとして参加して下さいました。
あみ戸の張替を実演して一連の流れを説明した後
実際に参加者の方にあみ戸を張り替えてもらいました。
「これで業者さんに頼まなくても、自分たちで交換できますね!」
参加者のお一人が、自分で張り替えた網戸を見て嬉しそうに言いました。
今回ボランティアとして協力してくれたお父さん・・
実は南相馬市の自宅で被災しました。
原発事故後、奥さんと娘さんは他県へ避難しましたが
お父さんは2匹の飼い犬と自分が建てた家から離れたくなかったので
一緒に避難せず自宅に残ることを選びました。
近所の人たちの多くが避難し、市内がゴーストタウンと化すのを目の当たりにして
「福島はもう終わった」と思ったそうです。
家族と離れ離れになり、心細さと不安が毎日のように押し寄せてきましたが
愛犬2匹の存在がお父さんを支えてくれました。
現在お父さんは、再びご家族と暮らすことができています。
お父さんは「地元に住む人たちの力になれてよかった。」と、笑顔で語ってくれました。
震災直後は被災者として色んな苦労をしましたが
今はこうして、被災者の方々の力になれることに喜びを感じています。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは
このような地域に住む方との繋がりを大切にしつつ
つづけて被災地に必要とされているケアを提供していきます。