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【母と咲かせる希望の花】エルサルバドルから

【母と咲かせる希望の花】エルサルバドルからギャングと暴力がはびこるエルサルバドルの地域では、いかに自分の身を守るかが日々を生きるための鍵となります。
暴力団の抗争が勃発すると、多くの市民が危険を逃れるため故郷を後にします。

殺人の犯罪率がアメリカの22倍を超した2016年、21歳のマリアさんは危険を避けるため故郷から逃げました。
暴力団の勢力が、彼女の家と学校を結ぶ地域にまで拡大してきたため、やむなく母親を残し避難しなければならなくなったのです。

「数カ月間、私は身を潜めて生活していました。」
当時の様子を振りかえって、マリアさんはそう語っています。
「残してきた母親のことを思って、毎晩泣いていました。」

マリアさんは親戚の叔母の家に身を隠し、その後幸いなことに再び母親に会うことができました。
そしてついに、暴力や抗争におびえて暮らさなくてもよい安全な地域を見つけ、そこに身を落ち着けることができたのです。
しかし、新しい地でどのようにして生計を立てていくかが最大の壁でした。
【母と咲かせる希望の花】エルサルバドルから
ギャングによる暴力行為によってトラウマを受けたマリアさんは、地元の診療所で心のケアを行う支援グループがあり、治療にあたっている女性たちがそこで心理的なサポートを受けていることを知りました。
この度オペレーション・ブレッシングは、その診療所でペーパーフラワーを作るワークショップを開催しました。

体験したマリアさんが次のように語っています。
「以前もこうした手芸をしたことがありますが、あまりうまくできませんでした。
今回はワークショップで教えてもらいながら取り組めたので、花を作るスキルがグッと上がったように感じます。」
ワークショップ後、彼女は収入を得るためにペーパーフラワーを作ることを思いつき、今回学んだ知識を母親に教えて一緒に作業を行ったらどうかと考えました。
【母と咲かせる希望の花】エルサルバドルから
現在マリアさんは、自分の作品の販売を開始し、ラテンアメリカの各地から特別行事のために使う商品の注文を受けています。
販売をスタートさせてから、彼女が生産する商品の量と注文は増加する一方です。
母親と共に、彼女は新しいビジネスを立ち上げることに成功しました。

「オペレーション・ブレッシングが提供してくれた、この素晴らしいワークショップに心から感謝しています。」
たくさんの美しい花に囲まれて、マリアさんが笑顔でそう語ってくれました。
ワークショップで得た新しいスキルを大いに生かしながら、マリアさんと母親は確実に安定した生活を築き始めています。

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