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【エクアドル大地震】希望のヒーロー

【エクアドル大地震】希望のヒーロー

エクアドル大地震の被災者であるカシミロさんは、夫として、父として、そして多くの友人をもつ経営者として生活していました。
そして今、彼は被災者を助ける「ヒーロー」として、地元の人々に広く知られています。

地震により大きく地面が揺れ始めたとき、彼は自宅へ向かっている途中でした。
家に残してきた妻と子どもはどうなっているのか、恐怖にかられながら家に着き、無事2人の安否を確認しました。
そのあとすぐにカシミロさんは、瓦礫に埋もれたほかの人々を助けるため家を飛び出したのです。

【エクアドル大地震】希望のヒーロー

【エクアドル大地震】希望のヒーロー

カシミロさんの家は地震により損壊しましたが、彼は家の片づけを済ませるよりも先に地元の教会に向かい、他の被災者の人々を助けるために奔走しました。
彼はオペレーション・ブレッシングの災害支援チームに加わり、現地のボランティアとして支援活動を手伝ってくれました。
彼の地元に献身的に仕える姿を目の当たりにし、飲料水や温かい食事などを配給する支援チームの一人として任命しました。

カシミロさんは、オペレーション・ブレッシングのスタッフが床で寝ているのを知り、休息場所として自分の家を開放してくれました。
彼はいつも黙々と作業をし、スタッフに自分の心情を打ち明けたりすることは決してありませんでした。
しかしそんなある日、飲料水を配給していたカシミロさんが、とても悲しそうな顔をしているのをチームが目にしました。

何があったのか尋ねたスタッフが、次のように話しています。
「彼の息子さんが、カシミロさんの会社の様子を見てきたそうです。
そしたら建物が大きく損壊していて、いずれは取り壊ししなければダメだろうと話してくれました。」

【エクアドル大地震】希望のヒーロー

カシミロさんは冷却システムの運営事業に成功し、経営者として着実にビジネスを拡大させていたため
冷却装置を始めとした設備を失ってしまったことで悲嘆に暮れていました。
ですが、彼が最も心を痛めたのは、就職が決まっていた従業員3人を雇用できなくなってしまったことでした。
仕事に就くことができなければ、地震で崩れ去った生活を再建することは困難です。

しかし、支援者のみなさんのおかげで、オペレーション・ブレッシングは彼に新たなビジネスを始めるための資材やツールを提供することができました。

そしてそれは、地元コミュニティが経済的に潤っていくことを意味しています。
ものの数時間のうちに、カシミロさんのもとには仕事を依頼する人から連絡が入りました。
新しい装備を手にしたヒーローは、自分の町を助けるために今も走り続けています。

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