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【ウクライナ危機】ロシアから各地へのミサイル攻撃―ポーランドの難民シェルターへ物資をお届け

ウクライナ支援

ウクライナの首都キーウやリビウなど複数の都市が10日朝、ロシアのミサイル攻撃を受け、民間人の死傷者を出したほか、エネルギー施設や通信施設が集中的に攻撃されました。これまでに14人が死亡し、ウクライナは侵攻開始以降で最も広範な空襲の被害を受けています。

オペレーション・ブレッシングは、侵攻開始から最も多く難民を受け入れているポーランドを中心に、現地支援チームによる人道支援を継続しています。いまも不安・恐れ・苦しみのなかにいるウクライナ国民を覚えてお祈りください。

今回はオペレーション・ブレッシングの母体であるCBN(Christian Broadcasting Network)から届いた難民支援リポートを紹介します。

<ワルシャワ ポーランドの現場から>

セルゲイ・オシポフさんは、ロシア軍による絶え間ない砲撃によりハリコフ近くの故郷を離れることになったひとりです。彼がCBNニュースレポーターにこれまでの経緯を話し出すと、途端に涙が溢れてきました。

「愛する人と別れ、家と生活のすべてをウクライナに置いてくるのは、本当に悲しいことです。私がこれまで生きてきた人生のすべてが詰まっている場所ですから。ロシアによるこの戦争は、何の前触れもなしに私にふりかかりました。」

ウクライナ難民のイリーナ・セチナさんは、ロシア軍が占拠するウクライナ中南部のザポリージャ原子力発電所の周辺で戦闘が続いている危険性について、ぜひ訴えさせてほしいとインタビューに応じてくれました。

「ロシアのロケット弾がエネルゴダールの原子力発電所の核施設に命中したら、ウクライナだけでなく全世界に大きな脅威をもたらします。私たちは夢に見た我が家を購入したばかりですが、原発の近くに住んでいるので、それを手放さなければなりませんでした。
いま、私たちは世界中の人々の助けを必要としています。武器の支援だけじゃありません。ロシアに対して何らかの措置を取れるよう協力してほしいのです。
さもなければ、私たちの街は地図の上から完全に消し去られてしまうでしょう。」

オシポフさんとセチナさんは、ポーランド最大の難民シェルターで3000人が滞在しているPTAKセンターに身を置いていますが、支援ニーズは甚大です。

PTAKの理事長であるエウェリーナ・チーピツカ氏は、「いま最も必要とされているのは食料です。私たちの倉庫にはたくさんの物がありますが、もっても3 週間くらい。食料と衛生用品が必要です。」

オペレーション・ブレッシングはこの要請に迅速に対応し、トラックいっぱいの食料、衛生キット、清掃用品をシェルターに送りました。そのほか、クラクフのアガペ シェルターや、ポーランドの他の難民センターも支援しています。 オペレーション・ブレッシングはニーズに間に合うように到着し、避難所の棚に食料のパスタ、麺類、掃除用品、衛生用品を補充しました。難民シェルターには毎日多くの家族が物資を求めに訪れ、これまでに600世帯へ生活物資が配布されました。

CBN インターナショナルの副社長であるベン・エドワーズ氏によると、オペレーション・ブレッシングのような信仰に基づく組織の支援が、今の時期非常に必要とされていると語っています。

「現在起こっていることは、ポーランドなど一部の国からの援助が徐々に引き離されていることです。そのため、オペレーション・ブレッシングが現場に来て難民を支援する必要性がより高まっています。この戦争は現在進行形で、多くの人々が今も苦しんでいます。」
過酷な現状を伝えたうえで、エドワード氏は最後に次のように宣言しました。
「そこに紛争があり、困っている人々がいる限り、私たちは出て行って支援を続けます。現場のニーズに応え、オペレーション・ブレッシングが行うすべての働きを通じて、キリストの愛を示していきます。キリストの手足となって仕えていくことこそ、なによりの祝福なのです」

皆様の温かなご支援を心から感謝いたします。
ヨーロッパ地域ディレクターのマーク・ディケンスから、このたびのウクライナ危機を受け寄付をしてくださった日本の皆様へ感謝のリポートをお届けします。

難民ひとりひとりの命を支えるための新鮮な果物や野菜、パスタやお米など、数々の物資を手配することができたのは、皆様の尊いご支援によるものです。
ウクライナ支援はこれからも続けてまいりますので、現地で人道支援活動を続けているオペレーション・ブレッシングチーム、その他各団体の人々の働きのためにも引き続きお祈りください。


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