【福島:復興支援】南相馬 小高商業高校へクリスマスプレゼント
福島県南相馬市にある小高商業高校。
福島第一原発の事故により拠点を原町区に移し、仮設校舎で勉学に励んでいます。
12月13日の午後、SAPジャパン株式会社と私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパンは小高商業高校2年2組の教室にサプライズプレゼントを携えて訪問しました。
サンタクロースの衣装を着けたOBJ代表ドナルド・トムソンが登場。
そしてSAPジャパンからは「学生がつくった『南相馬市、小高の街を自分たちで創る』アイデア」に音楽とナレーションをいれたアニメーション作品をプレゼントしました。
今年の夏休み、東京にあるSAPジャパン本社から、ご招待を受けて企業訪問した学生たち。
特別授業として、スタンフォード大学の人気講座にもなっているDesign Thinking(デザイン思考)で『南相馬市、小高の街を自分たちで創る』をテーマに具体案を作り出しました。
学生たちは、子育て世代や高齢者という生活者に共感しながら出した、アイデアをストーリーボードに仕上げました。
その自分たちのアイデアが、この日、アニメーションになって帰ってきたのです。
学生のアイデアはたとえば・・
家族3人で幸せに暮らす、『山中としえさん 28歳』
※デザインシンキングのための架空の人物(ペルソナ)です。
安心して町歩きができる歩道があったり
子どもと一緒にスポーツを楽しめる場所があったり
いろいろな楽しいイベントが開催されるイベントがあったり
そうすれば、みんなこの町にずっと住み続けたいと思うはず・・。
そんな安心して子育てできる、楽しめる町を望んでいます。
また自然あふれる山のそばで元気に暮らす、『野口とし子さん 81歳』
※デザインシンキングのための架空の人物(ペルソナ)です。
息子夫婦と幼い孫は遠いところに住んでいるので、少し寂しい思いをしています。
そんな時、地元特産の野菜を、地元の子どもたちと育てるプロジェクトの存在を知りました。
孫と同世代の子どもと作った野菜を販売したり、地域のコミュニティーの中で充実した生活を送ることができました。
このように生活者の目線から、そのニーズを掘り下げていくことで
本当に「小高の町の復興」に必要なものが見えてくるのです。
夏に「小高の街が好きだから、小高のために何かできたら」と話してくれた男子学生。
来春、新たに「小高産業技術高校」としてスタートする同校。
彼らの若い創造力が地域復興の下支えになっていくことが期待されています。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンとSAPジャパンはこれからも協力して福島の復興を応援していきます。