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【カンボジア】全土で洪水被害 被災者へ物資と医療ケアを

カンボジアで全国規模で洪水 被災者多数

カンボジア国内で集中豪雨による洪水の被害が広がっています。
新型コロナウイルスの影響を受けすでに国民が苦しんでいる最中、壊滅的な洪水の被害を受けさらに状況は悪化しています。

雨季の熱帯性低気圧が島を強く襲い、国内25州のうち19州に損害をもたらす洪水が起きました。村落、小さな市街地、プノンペンの首都にまで嵐の猛威が吹き荒れ、広範囲に及ぶ鉄砲水が発生したのです。

カンボジアの災害管理委員会は、7万8000世帯が避難の対象となると推定し、カンボジア政府は9000世帯の安全を確保するために支援に乗り出しました。
結果として、25人の命が失われ、7万9000棟の家屋が倒壊、500超の学校の建物が浸水したのです。
企業および農家も深刻な被害を受け、数多くのカンボジア市民に長期間にわたる苦しみをもたらしました。

生活困窮が更に加速

多くの事例が示すように、どの家庭も今後の生活に大きな影を落とすような被害を受けています。
若いソーエン・ダは、この悲劇に見舞われた市民の一人です。彼の家族は以前から日々の暮らしに困窮していましたが、10月に襲った洪水が彼らをさらなる苦悩へと陥れました。

彼の父親はかつてカンボジアの軍隊に従軍していましたが、何年も前に地雷の爆発で、働くのを断念せざるをえない身体障がいを負いました。そこで、ソーエン・ダの母親であるユ・ロムは、2人の小さな子ども達を含む家族を養うため野菜を育て、それを販売することで何とか生計を立てていました。その最中に、洪水がこの国を襲ったのです。

洪水は夜中に突然彼らに襲い掛かりました。轟音で飛び起きたユ・ロムは、身体障がいを負った夫と2人の小さな子どもたちを安全な場所へ命からがら避難させました。
命だけは助かったものの、家族が収入の頼りにしていた作物の畑は壊滅。ユ・ロムは疲労困憊し、家族はこれからどうやって生きていけばいいのかただ途方に暮れるしかありませんでした。

カンボジアの洪水被害者にとっての救援

そこで希望の見えない生活に一筋の光を照らしたのが、オペレーション・ブレッシングでした。
オペレーション・ブレッシングは、ソーエン・ダの家族を含む155世帯に対し緊急災害援助を開始。
災害対応チームはボートとトラクターを使用して深海をわたり、困窮している被害者に救援物資を届ける活動に乗り出しました。
これまでに食料と汚染した水を綺麗にする水質浄化剤を提供し、500人の負傷者に医療援助を実施することができました。

カンボジアの洪水被害者が生活を再建するには長い年月がかかります。
オペレーション・ブレッシングは援助の手を差し伸べ続け、生活に困窮している人々の光になるよう活動を続けて参ります。

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