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【こころの解放⑥】うつ病がクリスチャンに及ぼす影響

うつ病がクリスチャンに及ぼす影響
[イメージ]

気分障害、とりわけうつ病は霊的な症状が伴う唯一の医学的疾患です。

うつ病はクリスチャンにとって、特別に苦しい病気です。心の状態に関する誤った理解のせいで、大いに不必要な苦痛を味わうのです。正しい反応とは、「医学的な疾患が存在するので治療に当たらせる」ということと、「そうすれば彼らの霊的な生活も回復する」と認識することです。

精神衛生の医師 グラント・マレン医学博士は、医学的治療と霊的な解放、心の傷の癒やしをともに働かせる、両側面からの効果的な方法を説明しています。ここではその著書の中から少しずつ抜粋しご紹介していきます。

→「第5章-医療問題が社会を崩壊させる?」はこちら

第1部-心を束縛する身体的要因 第6章-うつ病がクリスチャンに及ぼす影響(6/13)

「神よ。私を救ってください。水が私ののどにまで、入って来ましたから。私は深い泥沼に沈み、足がかりもありません。私は大水の底に陥り奔流が私を押し流しています。私は呼ばわって疲れ果て、のどが渇き、私の目は、わが神を待ちわびて、衰え果てました」(詩篇69篇1~3節)

うつ病は、神と人との関係を含めて、あらゆる人間関係を破綻させます。うつ病のクリスチャンは救いの喜びを失ったように感じ、神の臨在を感じられなくなってしまいます。祈ることもディボーションをすることも、どちらの行為も集中力が必要なのに、うつ病のせいで妨げられ、非常に難しくなります。

クリスチャンは人々から切り捨てられただけでなく、最後の頼みの綱である神からも見捨てられたと感じるので、より深い苦悩を味わいます。

【うつ病は牧師にどんな影響を与えるのか】
私たちの調査によれば牧師の80%、その配偶者の84%がうつ病に対処したか、落胆を経験しています。牧師の40%とその配偶者の47%がバーンアウト(燃え尽き症候群)や慌ただしい日程、非現実的な期待のせいで苦しんでいると報告されています。

治療を受けていないうつ病の牧師は、教会とそのミニストリーにとって深刻なダメージの原因となる可能性があります。牧師の否定的なものの見方は、あらゆる人間関係と説教を汚染していき、教会は非難と不満の雲に覆われます。牧師たちは、仲間の牧師たちに助けを求めることに気後れして気が進まないので、孤立したまま苦しむのです。

すべてのクリスチャンに私が勧めたいのは、自分たちのリーダーにうつ病の兆候がないかどうか見守ることです。彼らにサポートを申し出て、治療が受けられるようにしてあげてください。早い時期に治療が受けられれば、牧師は完全に回復する前に説教壇を離れる必要すらなくなるかもしれません。

マレン博士は身体と精神、そして霊に対する処方箋を提供しています。
心の問題についてあからさまに口にすることをためらわれている世の中。その問題を避けて通り、口にすることも憚れます。しかし私たちの心がダメージを受ければ、知性や意思が可能なはずの機能を果たすことができなくなります。それでは安定した人生を築くことは難しくなります。

著書では、男女や年齢、遺伝、クリスチャンなど、その思考パターンを推し量り、背景にある条件や社会的背景を具体的数字とともに紹介しています。

今まさに思考・気分・感情をコントロールするのに苦労している方、現状の苦しみを抜け出すために何をすればよいか分からない方はぜひ、詳細を手に取り効果的なプログラムを実行してみてください。


book-001詳しくは著書「こころの解放」をご覧ください。
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次回【第7章「最高の気分」になるのがまずい理由】では、双極性障害について考察していきます。