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【中国】オンラインのバイブルスタディー主催者に罰金刑~クリスチャン迫害の実態~

※この記事はオペレーション・ブレッシング・ジャパンの母体であるCBN(Christian Broadcasting Network)のニュースを翻訳したものです。


中国で信仰に忠実な信徒に対する迫害がエスカレートし、クリスチャンが信仰の教えに従うのがますます難しくなっています。現在、当局はオンラインでのバイブルスタディーを標的にしています。

国際キリスト教人権監視団体(ICC)は、8月11日、中国の雲南省に住むあるクリスチャン男性が、地元の人民宗教局(ERAB)から1通の行政処分通知を受領したと報告。当局は、違法な宗教的教育訓練をオンラインで主宰したとして彼を告発しました。

華人基督徒公義團契 (米国にある中国移民のための宗教団体)の教会によると、そのメンバーの1人であるザング・ウェンリ修道士は、無断許可の活動を行ったとして、臨滄市臨翔区人民宗教局(ERAB)発行の高額な20,000人民元(約30万円)の罰金刑を科されました。
その通知書は、「無宗教組織、無宗派、無宗教活動会場および宗教的とは適切に指定できない一時的な活動会場は、宗教的活動を行うことはできない、宗教的寄付金を受領することができない、また宗教的訓練を執り行うこともできない」と述べている2018年度宗務に関する規定第41条を引用していました。

今回の政府の目的は、教会員に国の認可を受けた教会に参加するよう強要するものであり、全体的な政府による弾圧の一環であると、ICCは述べています。
クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク・ニュース(CBN News)は、今月上旬に、共産主義政権は、さらに宗務を規制する目的で、教会が印刷した書籍、フォトアルバム、新聞および文学作品を検閲し始めたと報道しました。

教会が発行した記事は、出版するためには、宗教関係の出版物に責任を負う特定の機関から許可を得る必要があり、その配布は、一定量の人々に限られています。
ある宗教局の内部関係者は、信教の自由および人権雑誌「Bitter Winter」に、「個人的な使用が目的でプリントする素材でさえ、粛清され、インターネットからダウンロードできる非公式の聖書をプリンタウトすることはなおさら違法です、と語りました。
政府は、現在、教会および家庭に、十字架、宗教的象徴、およびイエスの肖像を中国の共産党指導者習近平および毛沢東の肖像画に取り換えるよう強制しています。
今年に入ってから、約250本の十字架を、1つの省だけで、約250本の十字架が教会の建物から取り外されました。

“十字架を国中で取り外す中、協力を拒む者は、共産党に反対しているとして、告発されます。”と、ある地元のクリスチャンはBitter Winter誌に語りました。
‟私たちは、私たちの信仰を捨てるよう圧力を受けていますが、私たちは辛抱するしかないのです。”

また、CBN Newsは、生活保護を受給するクリスチャンは、家からクリスチャンの絵画および象徴を取り外して、共産党大権力者の絵画に取り換えなくてはならないと報道しました。
“この町の貧困に陥った全家庭は、毛沢東の肖像を掲示するよう要請を受けました。”と、ある地元の牧師はBitter Winter誌に語りました。
“政府は、私たちの信仰を抹殺しようとしており、イエスの代わりに、神になりたがっているのです。”

この村の1つのある教会員は、どのように当局が彼の家に押し入り、イエスの肖像が付いたカレンダーを破壊し、その後、その代わりに毛沢東の肖像画と取り換えたか思い起こしました。
“貧困に陥った宗教を重んじる家庭は、見返りなしに国家からお金を受領できません―彼らは受領するお金のために、共産党に従わなくてはならないのです。”と、彼は説明しました。

4月に、江西という南東の省にある新余市の政府は、クリスチャンの身体障害者が礼拝に参加し続けた場合、給付金(約1500円)を支給停止すると警告しました。
そして、江西省の八陽県では、ある年配のクリスチャン女性は、毎月彼女に支払われる給付金(約3000円)を受領した後、「神に感謝します」と言っただけで、政府の援助リストから除外されてしまいました。

5月には、山東という東方にある省で、ある官僚がクリスチャンの家に押しかけ、毛沢東および習近平国家主席の肖像画を掲示した後、「これらの人物が最高の神なのです。誰かを崇拝したいのなら、彼らこそが崇拝対象なのです」と述べました。
もはや中国には、宗教の自由はどこにも見当たらない状況です。

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