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【令和6年能登半島地震】緊急災害支援2週間リポート

今回の能登半島地震の緊急災害支援開始から、18日で2週間が経過しました。オペレーション・ブレッシング・ジャパン支援チームは初動から石川県能登半島内灘町を拠点に、現地で支援活動を継続しております。
大規模な被害となった被災地に思いを寄せ続け、貴重なご寄付や多くの応援メッセージ、祈りを寄せてくださりましたことを、心から感謝申し上げます。
皆さまから託された想いと共に、現地の団体や関係機関、支援団体と連携しながら、情報収集・緊急支援を行ってきました。こちらでは現地の様子と、初動活動をまとめて紹介させていただきますので、ぜひごらんください。

【1月1日】発災、情報収集開始

関係機関や現地付近のパートナー団体と連絡を取り、現地調査を開始しました。

【1月2日】緊急支援募金立ち上げ

甚大な被害を受けて、緊急災害支援募金を立ち上げると同時に、災害支援チームの出動を決定。ニーズ調査と並行して必要な物資の調達準備を進めました。

【1月4日】物資調達、スタッフ現地入り

現地からの支援要請に応じ、2tトラックとハイエースに分かれてスタッフが仙台から出動。福島県郡山市のNPO法人FUKUSHIMAいのちの水様より、水やおかゆ、毛布、衛生用品や緊急対策用トイレなどを積み込み、磐越自動車道、北陸自動車道を経由して能登半島へ向かいます。

令和6年能登半島地震 いのちの水
能登半島地震

道路はあちこちひび割れ、細心の注意を払って運転しながら、夜9時頃石川県内灘町に入りました。現地の支援拠点となっている内灘聖書教会に物資をおろし、現地団体やほかの支援団体と連携をとりながら、現地の被害状況や支援状況を確認します。

能登半島地震
能登半島地震

【1月5日~】公的支援の届かない福祉施設などへの物資配布開始

ハイエースと2tトラックチームに分かれ、ハイエースチームは七尾市の特別養護老人ホーム 秀楽苑へ。 カロリーメイト(ゼリータイプ)やドリンクゼリー、お粥など利用者向けの食料や、節約しながら使っているという暖房のための軽油、ポリタンク、発電機も提供。発電機はもしもの際のかっ痰吸引機に使えるため、職員の方々の大きな安心感につながりました。

施設長は「職員の皆さんの笑顔を久しぶりに見られた。地震が起きてから切羽詰まった状況が続いて疲弊していたので、ホッとした皆さんの笑顔が見れてよかった。」と話してくださいました。福祉法人は、職員も被災しながら、まず利用者の命を守る必要があり、十分な支援が届かず過酷な環境に置かれています。

能登半島地震 秀楽苑
能登半島地震 秀楽苑

2tトラックチームは、さらに半島を進んだ柳田体育館(4日の時点で215世帯578人が避難)へ。地域周辺は電気、ガス、水道が全部止まっており、避難者のための物資倉庫となっている体育館へ、水や毛布、生理用品、救急キット、簡易トイレなどを提供しました。

能登半島地震
能登半島地震 柳田体育館

また翌日は、「食料や水、あらゆる物資が不足している」との切迫した要請を受け、輪島市門前町にある特別養護老人ホームあかかみに必要物資をお届けしました。
施設では職員の方々が被災しながら、120名の利用者をケアしておられます。職員・利用者の方々の健康面も考慮し、水・介護食・歯磨きティッシュ・軽油・ガソリン・ポリタンク・毛布・大人用おむつなどをお渡ししました。

特別養護老人ホームあかかみ
特別養護老人ホームあかかみ

一日の活動は、支援拠点である内灘教会での祈りからスタートします。この日は香港宣教師チーム、おゆみのキリスト教会チームとともに、輪島市門前総合運動公園の避難所へ不足している物資をお届けすることに。時折雪もちらつき、視界も悪くなる中、大量の水と毛布をお届し、自衛隊の方々が物資搬入のフォローをしてくださいました。

能登半島地震 門前総合運動公園 避難所
能登半島地震 門前聖書教会

【1月8日~発災から一週間】停電続く被災地で燃料支援開始

能登半島北部で停電・燃料不足が長期化していることから、灯油、ガソリン、軽油などを必要に応じて届ける燃料支援と募金受付をスタート。
5日の時点で、輪島市が約1万500戸、珠洲市が約7700戸、能登町が約6200戸、穴水町が約3900戸、七尾市が約270戸停電しており、現地では暖房の使用を極限まで減らして耐えている方の切実な声が多く届きました。特に高齢者の方は低体温症になるリスクも高く、氷点下にもなる寒さが被災者の方々を苦しめている現状を受け、燃料の調達と配送を開始。
この日は七尾市の高齢者福祉施設へ、ガソリン、発電機、携行缶をお届けしました。

能登半島地震 燃料支援
能登半島地震 燃料支援

支援団体の連携スタート~能登ヘルプ~

オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、発災直後からこれまでの支援活動でつながってきた教会、支援団体と連絡を取り合い、連携しながら活動を行ってきました。
現地では、地域教会がともに協力し、情報共有しながら支援活動にあたる能登地震キリスト災害支援会(通称:能登ヘルプ)が設立されたことを受け、九州キリスト災害支援センター(九キ災)ICC(石巻クリスチャンセンター)OM日本日本YWAM救世軍TEF(東海福音フェローシップ災害対策委員会)ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)キリスト全国災害ネット(全キ災)と共に、オペレーション・ブレッシング・ジャパンもチームに参画し、日々祈りで一致しながら支援活動にあたっています。

能登半島地震 災害支援
能登半島地震 能登ヘルプ 災害支援

【1月10日~】HOPE JAPANチーム派遣協力

OBJのパートナーとして、数々の被災地支援活動を共にしてきた災害支援チームHOPE JAPANがアメリカ・オレゴン州から来日。「被災地の人たちを励まして、祝福を届ける力になりたい」と、物資搬入、配送、OBJトラックへのリアカメラ設置など、膨大なニーズに応じるための活動を多方面から支えてくださいました。
1週間の滞在中は、七尾市・輪島市を中心に、遠方の高齢者福祉施設、障がい者施設へと要請を受けた物資をお届け。ガソリンを手に入れられないため、町まで車を運転し物資を調達する方法もない職員の方々は、吹雪のなか届いた燃料や保温性の高い衣服(ヒートテック、靴下)をとても喜んでくださいました。

能登半島地震支援 HOPE JAPAN
能登半島地震支援 HOPEJAPAN

長期化する支援 制度の狭間を埋めるために

発災以降、能登半島では2日間で震度1以上の余震が500回以上発生し、いまなお被災者は絶えず続く余震に不安を抱えながら生活しています。被害の全容も明らかになっておらず、北部を中心に断水・停電の復旧の見通しは立っておりません。

そのような甚大な影響が現在も進行している被災地の様子を、初動から活動を続けてきた災害支援チームの平井は次のように報告しました。
「高齢者や障がい者福祉施設は、少し人里離れた静かな場所に建てられていることも多いですが、私たちが支援に入った施設もそうした物理的に手が届きにくい所にありました。ガソリンが手に入らないなか、必要な物資を町まで調達しに行くのは極めて困難です。
職員の方々は、自分自身が被災しながらも、利用者お一人おひとりの命を最優先に、運営を続けておられました。十分な休息も栄養も取れない極限の状態に置かれており、自らSOSを発信できない状況は二次被害を誘発します。その事態を防ぐために、公的支援が届きにくいこうした施設へは、他団体との情報共有のなかで臨機応変に動けるNPOが、即時対応していく必要があると感じます。

また、自身も東日本大震災を経験し、要介護者の家族を抱えて被災した体験から、現在起きている支援格差を次のように語りました。
「私も重度の要介護者の家族がいるので、当時地元の避難所へ行くことは最初から選択肢から外れていました。もちろん物資を受け取りに行くこともできませんし、避難先のアパートを提供してもらえる住民リストからも漏れました。
甚大な災害が起きた時の混乱のなかで、被災したすべての人の情報を把握するのは非常に困難です。それでも、要介護者や体が不自由な方など、何らかのサポートが必要な人々が、支援の対象から漏れてしまう現実は看過できない課題です。今回の地震でもその問題が浮き彫りになっていることから、SOSを出せない人を見過ごさない支援、助けの声を積極的に拾ってつないでいく支援を続けていきたいと思います。

多くの温かなご支援を心から感謝いたします

発災直後から、国内外を問わず多くの皆様に、応援メッセージや尊いご寄付をお寄せいただきました。いただいたすべてのご支援に心から感謝いたします。
今後は倒壊した家屋や室内の清掃支援、また被災者の方々の心のケアが求められるフェーズに入ります。長期の支援が求められるなか、皆様から託された想いを適切・迅速に被災地へ届けるため、組織的に支援活動を行うNGOとして、助けが届きにくい人々を探し出し支援の手を差し伸べててまいります。

どうぞ引き続き関心をお寄せいただき、ご支援いただきますようよろしくお願いいたします。


■振込先口座
ゆうちょ銀行 当座 二二九店 135913
口座記号番号 02260-8-135913
オペレーション・ブレッシング・ジャパン

■振込先口座
三井住友銀行 仙台支店 普通 2202482
特定非営利活動法人 オペレーション・ブレッシング・ジャパン

■クレジットカード
https://objapan.org/donation/donation-ob/

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