【緊急災害支援:秋田大雨】112名を預かるこばと保育園~床上60cmの浸水で保育室も調理室も園庭も使えません
記録的大雨により複数の河川が氾濫、広い範囲で被害が出ている東北北部。雨の合間を縫って現地へ入り、秋田駅東側、広面(ひろおもて)地区を中心に情報の確認や支援物資の配布を行いました。発生から5日目には青空が広がり、清掃の終わった家屋の乾燥が進む半面、匂いや衛生面の対策が急がれます。
氾濫のあった太平川にほど近い”こばと保育園”では50~60cmの床上浸水があり、被害が大きいとの情報をいただき足を運びました。大雨から丸1日の間、職員が近づくこともできず、保育室も調理室も園庭も全て汚水まじりの水に浸かっていたとのこと、小さな子どもたちが日常的に使用する物は全て廃棄処分をせざるを得ません。
これら浸水後の写真は、こばと保育園よりご提供いただきました。
私たちが訪れた時にはすでに、床が波打ち、壁紙ははがれ、木製の遊具や本棚は職員皆さんの手で運び出されているところでした。
職員総出で片づけに追われ、近隣の商業施設もまた浸水により営業ができない状況でしたので、オスバン消毒液やinゼリー、ドリンクやパックご飯、飲料水などのほか、内水氾濫といわれる浸水で下水の流れもよくないとのこと、仙台から持参した簡易トイレも提供させていただきました。
こうした施設には災害ボランティアや行政の支援がなく、職員の自宅も被災している中で、保育園は自分たちでなんとかしなければなりません。「仙台から来てくださったのですか?まさか、支援いただけるなんて・・・こんなにたくさん、ありがとうございます!」と、とても喜んでくださいました。
職員、OBやOGの皆さんがかけつけなんとか目途がつき、人的支援よりも今後の立て直しに不安とニーズが大きいとのこと。乳幼児から年長まで112名を預かる保育園の状況は、保護者の仕事や生活にも影響を及ぼします。なるべく早い再開を目指し、当面使うことのできない園の代わりとなる場所を確保するため、園長先生を中心に行政に相談したり他園や近隣施設との交渉に奔走されています。2歳児クラス約20人は車で15分ほどのところにある保育園での受け入れが決まったところでした。
1階の片づけの目途がついた後、浸水を免れた2階で再開できるという乳児クラスのため、哺乳瓶の消毒ケースや洗剤をお渡し、「今いま、片づけや清掃と、臨時の場所を確保するのに精一杯で、何がダメになって何が必要なのか、頭も手も回らず・・本当に助かります。ありがとうございます。」と感謝のお言葉をいただきました。
私たちは東日本大震災の際、実際的な支援はもちろん、「誰かが気にかけてくれている」「わざわざ訪れてきてくれた」ことがどれだけの励みになるかを経験しました。予期せぬ突然の災害と大きな被害を目の当たりにして心が折れそうな時、誰かが応援してくれている事実がどれほどの支えになったことか分かりません。
日ごろから国内災害基金へご寄付頂いている皆様のおかげで、今回も駆けつけることができました。寛大なご支援に感謝申し上げます。これからも皆様の思いやりとともに支援を続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【秋田大雨支援のニーズ】
消毒液(オスバン)、ミネラルウォーター(500mlが便利です)、栄養補助食品、ウェットティッシュ、清掃用品
保育用品全般、ベビーカー(2人乗り、4人乗り)、絵本やおもちゃ等
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
■振込先口座
ゆうちょ銀行 当座 二二九店 135913
口座記号番号 02260-8-135913
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