【東日本大震災:心のケア】活動を通してコミュニティーをつくる【宮城県登米市南方】
2015年6月19日(金)宮城県登米市にある南方仮設住宅
オペレーション・ブレッシング・ジャパンの心のケア活動『たのむすくらぶ』を開催しました。
南方の仮設住宅を初めて訪れてから1年ほどの月日が流れましたが
活動を通して徐々に参加者の方々の笑顔が増えてきたのを実感しています。
自分が暮らしていた生活の場を失い、見知らぬ隣人と新たなコミュニティーを作っていくのは想像以上にハードルが高いのです。
それでもNPOの活動をご利用いただき、意欲的に取り組んでいる姿が印象的です。
午前の部では、看護師でもあるスタッフの健康ワンポイントアドバイスと、恒例のかんたん体操を行いました。
今回の健康テーマは「頭痛」。
ストレスや首・肩甲骨などのコリから引き起こされる頭痛のメカニズムを解説したあと、
頭痛予防のために日常生活で気を付けるべき点を説明しました。
かんたん体操では、まず首や肩甲骨のコリほぐしから始まり、年齢とともに衰えがちな大腿筋のストレッチを行いました。
みなさん健康意識が高く、一つ一つのストレッチをレクチャー通り真剣に取り組んでおられました。
最後は、「桃太郎」と「浦島太郎」の童謡に合わせたリズム体操です。
歌いながら振付の違う2曲を交互に踊ることで頭も身体もフル稼働する運動です。
スタッフもみなさんの歌声に合わせて踊りましたが、時折頭が混乱して振付を間違ってしまうことも。
そのたびに、みなさんの笑い声が響き渡り、心もリフレッシュされた一時となりました。
体操後のお茶会では、参加者の方から「ここでしかできない体操があるから、毎度楽しみにしている」
と感想をいただきました。
午後は、羊毛フェルトを使ったオリジナルのコースター作りです。
とてもにぎやかな雰囲気の中でのスタートとなりました。
花や蝶といった好きな型を選び、型にそってフェルトを専用の針で布地に埋め込んでいきます。
普通の刺繍で使う糸や針は全く使わないため、普段手芸をしないという方も「これなら簡単ね」と笑顔です。
また、隣の方と使うフェルトの色やデザインについて相談し合う姿もあちこちで見られ
作品作りだけではなくコミュニケーションも楽しんでおられる様子でした。
最後は完成した作品を持って、テーブルごとに記念撮影。
帰り際には、参加者の中から「ほんとに楽しかったから、今度はまた違った作品を作ってみたい」という声も頂きました。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、このような活動を通して仮設住宅に暮らしている方々と関係づくりを行い
心の触れ合いを通して人々に健康と元気を届けていきます。
—————————————————–
OBJはこれからも東日本大震災の被災地を応援します。