【福島:心のケア】親子ツアーinハワイアンズ 心の復興を目指して
今回で第3回目となる福島支援企画「スパリゾートハワイアンズ・家族日帰りツアー」が、2016年3月26日に開催されました。
福島第一原発の事故により、厳しい生活環境ある南相馬市と相馬市。
子どもたちと家族に、身も心もリフレッシュしてもらいたい・・。
この日は天候にも恵まれ、84名が参加しました。
参加者の一人、 Мちゃんのお母さんからお話を伺うことが出来ました。
Мちゃんが通っていた小学校は、大震災時に発生した津波に流されて全壊。
幸い迅速な避難によって児童と教員は全員無事でしたが、小学校周辺には漁船が散乱し、大切な学用品もすべて流されてしまいました。
その後、倒壊した学校の瓦礫からМちゃんのランドセルが見つかりました。
このランドセルは、Мちゃんのお祖母ちゃんが入学のお祝いに買ってくれた特別なものでした。
Мちゃんは、泥を洗い流してきれいにしたランドセルを、今も大切に使っています。
しかし震災によるショック、荒廃した街の景色に大きなショックを受けました。
またМちゃんの小学校は、その後別の小学校に統合され、生徒数も倍以上に増えました。
もともと生徒数の少ない学校に通っていたМちゃんの生活は一変。
急激な学校生活の変化になかなか慣れることができず、震災当時は精神的に不安定な日々を送りったそうです。
この日のМちゃんは常夏気分が味わえる広大なウォーターパークに、スリル満点の巨大なスライダー、華やかなフラダンスなど1日めいっぱい遊びました。
いつもは控え目でおとなしいМちゃんですが、今日は笑顔がたえませんでした。
福島県では、現在も放射能に関する問題が山積しています。
除染作業は着実に進んでいますが、見通しのつかない避難生活によって大きなストレスを抱えている人が、現在も数多く暮らしています。
南相馬市は原発から20~30キロ圏内にまたがっているため、地域によって補償が受けられないなど、県内でも国からの援助に大きな格差があるのです。
放射能の問題を抱えながらの復興には時間がかかります。
さまざまなストレスに晒されている福島の被災地の人々に対して、長期的な心理面でのサポートは欠かすことができません。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、今後も福島支援企画を通して福島の家族に「安心して遊べる場」を提供し、心理面における長期的なサポートを行っていきます。
福島のこれからを支えるために、皆様のご支援をぜひともよろしくお願いいたします。