【東日本大震災:心のケア】女川の海とともに生きる
2015年8月25日(火) 宮城県女川町 五部浦地区の高白浜仮設で
心のケア支援活動「たのむすくらぶ」を実施。
この仮設住宅は他の地区の仮設住宅に比べると各戸の作りが狭いのだそうです。
そのためか座ったままでも手が届くため、運動不足気味だと聞きました。
今回も足の冷えを気にしている方がいたので、足の指やふくらはぎのストレッチをしました。
これは遊びの中でも「負けたくない」という気持ちが出てくるペアレクレーションの1つです。
体操後のお茶の時間のこと
「この窓から見えるすぐそこの沢まで津波が来た。」と
おばあちゃんがポツポツと話してくれました。
「津波に飲まれて、神社脇の枯れた木につかまって助かった」
この仮設住宅から海は近いものの十分な高さがあります。
そのすぐ近くまで津波が押し寄せたことを聞くと被害の大きさを思い知らされ、恐怖を感じます。
「どんどん波が上がってきて、気が付いたら木にしがみ付いていた。引き波が過ぎるのを待って、ずぶ濡れのまま自力で高台まで登った。」
「ずぶ濡れになっても、波から逃げようとしているときも不思議とここでは死なない。大丈夫、生きれると思った。」
今年7月から訪れている五部浦地区。
この地域のどの仮設住宅でも、波に飲まれたり流されたという話を聞きます。
強いショックを伴った経験を心にしながらも
「海とともに生きる」と決めた気持ちを応援していきたい。
そんな支援活動を続けていきます。