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世界で一足だけの靴

オペレーション・ブレッシングはカッチャの家を修理し、彼女が靴作りの仕事をはじめるための道具を提供しました。シングルマザーのカッチャは、父親に捨てられた2人の娘キンバリーとモリーを守り、育てていかなければなりません。

けれども、彼女たちの家は、とても安全とは言えないものでした。家の外壁が壊れていて、1カ所など、壁の代わりに薄いカーテンが1枚吊るしてあるだけなのです。その上、近くの川が増水したら、水びたしになるおそれもありました。こんな危険な家に娘たちを置いて仕事に出ることなどできません。

そこで彼女は、自宅でバッグや帽子を作って販売する仕事をはじめました。材料になるのは、チャンビラというヤシ科の植物の樹皮から作った天然繊維です。この仕事で、母娘3人が食べていける程度の収入は得られたので、彼女は外壁の修理をするために、少しずつお金を貯めていきました。

けれどもあるとき、カッチャが病気になって、しばらく働けなくなってしまいました。彼女はその間、貯金を取り崩してキンバリーとモリーを養いました。幸い、彼女は健康を取り戻しましたが、貯金は使い果たしてしまいました。カッチャと娘たちは、壁のない家で、神に祈るしかありませんでした。

このままではいけないと、カッチャは一大決心をしました。バッグや帽子を作るよりもお金になる、靴作りの技術を身につけようと考えたのです。彼女は、なんとか授業料を捻出し、職業訓練学校で靴作りの授業をいくつか受けてきました。彼女には、いいアイディアがありました。これまでバッグや帽子にしか使われていなかったチャンビラで靴を作ろうと考えたのです。チャンビラの靴など、見たことがありません。彼女は、こんなユニークな靴なら、輸出だってできるかもしれないと思いました。

ただ、彼女には事業を始めるのに必要な資金がありませんでした。

オペレーション・ブレッシングは、カッチャが置かれている困難な状況を知り、チャンビラで靴を作る事業をはじめるのに必要な道具と、真新しいミシンをプレゼントしました。彼女は今、美しい靴を作っています。靴の飾りのデザインは一足ずつ違っていて、同じものはありません。彼女の収入は、早くも2倍になりました。

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オペレーション・ブレッシングは、カッチャの家の修理も手伝いました。壁を修理しただけでなく、床下に支柱を入れて家を高くし、川が増水しても水が入ってこないようにしました。これで家族は安全に暮らすことができます。

「なにもかも、オペレーション・ブレッシングのおかげです」とカッチャは言います。「こんなに安心して暮らせるようになるなんて、思ってもいませんでした。私たちがいちばん困っていたときに、救いの手をさしのべてくださった皆さんに、心から感謝しています」。

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