【台湾地震活動レポート】 日本の皆さまからのご支援により被災地に希望を届けることができました 2024.08.26台湾地震災害支援, 緊急支援, 災害支援, 海外での活動 台湾地震現地活動レポート 緊急災害支援 4月3日午前7時58分(台湾時間)、マグニチュード7.2の強い地震が花蓮沖で発生しました。震源の深さはわずか15.5キロ。台湾では1999年の921地震以来最大の地震となりました。この地震により、死者18人、負傷者1,155人、行方不明者2人、さらに72棟の建物がレッドタグに分類され、早急な取り壊しが必要となりました。蘇花公路と太魯閣国家公園も地滑りによる甚大な被害を受け、全体的な修復には3年から5年かかると専門家は見積もっています。 オペレーション・ブレッシング国際チームはすぐさま駆けつけ調査を開始。社会的に不利な立場にある世帯や低(中低)所得世帯にとっては壊滅的な打撃となる可能性があることがわかり、中華基督教救助協会(CCRA)を通して支援を行いました。日本の皆様からの迅速で寛大なご寄付により支援を実施できましたことに感謝し、現地からの主な活動報告をご紹介いたします。 震災後の復興計画 1. 原住民コミュニティへの給水タンクやテレビを再設置 震源地の花蓮市付近は原住民の方々が多く暮らす地域で、コミュニティでは地震により給水タンクが損傷し、テレビも壊れ、災害時の大事な情報がはいってこなくなり、生活に支障をきたす世帯がいくつも発生しました。そのため4月末までに、必要なご家庭に44の給水タンクと60台のテレビが設定されました。 2.深刻な被災世帯への家具援助 家が全壊した世帯で小さい子どもや高齢者がいる世帯には、家具会社IKEAの協力により、家具が提供されました。 3. 被災したサービスセンターの修復 被災した花蓮地域のサービス・センターで、ホールや寮が損壊し、修繕費用を捻出できない場合や修理費用を支払う余裕がない場合には一時的な補助金を提供、7月末までに10カ所のサービス・センターの修理・点検を完了しました。 4. 被災世帯への食料支援 経済的に困窮しているすべての被災家庭(甚大な被害を受けていない家庭も含む)は、「Warm Kitchen Family Food Package 」に申し込むことができ(2ヶ月に1回、年6回配布)、5月末には、まず3,000台湾ドル相当分のバウチャーが72パッケージ分配布されました。 5. 心理的サポート/ボランティア・トレーニング 5月には指導者サミットや牧師たちとともに心の平安救援キャンプが開催されました。7月には震災後の精神的支援映画『BIG』の特別上映会が3回にわたって花蓮ショータイム・シネマで被災者とボランティアのために開催され、延べ528人が参加しました。 援助を受けている家庭の大半は経済的に恵まれず、扶養家族も多く、そのため、災害の影響に対処できず、緊急支援を必要としています。 特に花連地区では、近年災害が頻発しているため、蘇花公路と北聯鉄道はしばしば土砂崩れで寸断され 住民の帰宅を妨げるだけでなく、観光客の足も遠のかせ 地元の人々の生活に大きな影響を与えています。そのため、当初3ヶ月間の緊急救援活動の後、中華基督教救助協会(CCRA)は、さまざまな1919のサービスセンターを通じて、引き続き 緊急救援金、食料品パッケージ、放課後個人指導クラス等を提供し続けています。 日本の皆さまからの温かいご支援に心より感謝申し上げます。 Tweet シェア 台湾地震災害支援, 緊急支援, 災害支援, 海外での活動緊急支援, 災害人道支援, 令和6年能登半島地震, 能登