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感謝に溢れた望年会

感謝に溢れた望年会

私は日本の会社で毎年おこなわれている「忘年会」という行事をいつも不思議に思っています。

「忘年」ということは、せっかくあった一年を忘れようということになります。
年の初めにあんなに、期待を持ってお正月を迎えたのに・・
一年の最後に「忘年」することが決まっている習慣は不思議です。
他の生き方はないものでしょうか。

OBJでは、今年は「忘年会」ではなく「望年会」をしました。
忘れるよりは、今年のことを感謝しつつ、新しい年に向かって希望をもとうと思ったからです。

2016年、確かにいろいろ大変なことがありました。
熊本地震があり、東北の被災地ではまだ仮設住宅生活をしている方々がいる。
また福島の原発の近くに暮らす住民の苦労などを考えると、世の中に忘れたい辛いことは沢山あります。

しかし、今年を振り返ったとき、私には忘れたくないことが沢山あるのです。
「あとりえホープ」のアートセラピープログラムに参加した福島の子どもたちの笑顔。
夏のキャンプに来てくれた子どもたちの走り回っている姿。
「きもの美人」という手芸を、福島県南相馬の仮設住宅に住む女性たちに、一所懸命に教えてくれた東京からのボランティアの方々の姿。
熊本の被災者の家の後片付けや引越しで、暑い真夏の九州で汗を流すスタッフやボランティアの方々の姿。
また屋根の修復のために、被災した家屋の屋根に命がけで登る大工さんたちの姿。
ファミリークリスマスに来てくれた家族の喜んでいる姿。

私は沢山の笑顔と感謝の言葉を絶対に忘れたくありません。
私は今年、これらの活動を可能にしてくれた国内外の支援者のお気持ちや支えを絶対に忘れたくありません。

この一年にあった、辛いこと、嬉しいこともすべてを感謝し
前向きに、希望を持って2017年を迎えたいと思っています。

この生き方はまさに、今年、私たちの心のケアプログラムで始めた、PTG(Post Traumatic Growth 心的傷害後成長)に合致する姿勢です。
PTGは、トラウマや辛い出来事があっても、絶望ではなく、人間としての成長の機会となり、感謝に溢れた希望ある生き方に導くのです。

来る2017年、OBJでは、被災地の心のケア支援・様々な学習プログラム・ゴスペル教室などを計画しています。
日本に希望を提供する活動を続けたいと思っています。

今年はOBJを応援してくださり、本当にありがとうございました。
Happy 2017!

ドナルド・トムソン
オペレーション・ブレッシング・ジャパン代表

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