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子供たちの笑顔が救い

フィリピン各地に大型台風が残した傷跡はまだ大きく、復旧の作業も遅々として進んでいません。フィリピンを襲った台風は、世界の観測史上最大の被害をもたらしたと言われます。日本では、「台風30号」と呼ばれていましたが、国際的には「ハイエン」と呼称され、フィリピンの人々は、今でも複雑な思いを込めて「ヨランダ」と呼んでいます。人の名前をつけることで、具体的な被害の記憶との結びつきが、きっと深まるのでしょう。

半壊した家がそのままの状態となっています。

半壊した家がそのままの状態となっています。

OBJapanスタッフが、今回、レイテ島のアランアラン地区と、サマール島のギワン地区にはいりました。共に、OBJapanとOBPが共同で支援活動の拠点を設けている場所です。日本からセブ島のマクタン空港までは国際線を使い、そこから、レイテ島にあるタクロバンという町への国内便に乗り継ぎます。タクロバンに泊り、車で、周辺の被災地区に向かう日々が続きました。車から見渡す道すがらは、家屋は崩れ落ち、瓦礫も放置されたままの状態です。復旧の作業が、計画だって進んでいるようにはとても見えません。

絶対的な貧困がひとつの問題です。公的な補助も、学校などの施設をのぞいてほとんど届かないようです。人々は、あきらめ気味に、それでもすこしずつ、住まいや環境を修復しているように見えます。日本のようなペースで、瓦礫処理や、新しい家屋の建築が組織だって進むような環境ではないようです。こうした中で、もとの生活を取り戻すためには、果たしてどれだけの時間が必要なのでしょうか。

ギワン地区の小学校で自然に集まってくれた子供たち。

ギワン地区の小学校で自然に集まってくれた子供たち。人なつっこいです。

つらい思いもよぎるのですが、それでも、子供たちの表情がとても明るいのが印象的でした。カメラを向けると、くったくのない笑顔をストレートに向けてきます。被災地の学校も訪れました。大勢の子供が明るく学んでいます。

ギワンの小学校の校庭でポーズする子供たち。

ギワンの小学校の校庭でポーズする子供たち。

オペレーション・ブレッシングは、世界のネットワークを繋ぎながら、子供たちに、靴や衣服を贈る事業も地道に続けています。この子供たちが、復興の希望を持ち続けてほしいものです。

ギワンのパグナミタンの集落で出会った子供

ギワンのパグナミタンの集落で出会った子供。

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