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フィリピンからの緊急報告

大型台風の被害を受けたフィリピンでは、オペレーション・ブレッシングの緊急支援チームが、活動を展開中です。

フィリピンで活動をしていたオペレーション・ブレッシング・フィリピン(Operation Blessing Foundation Phillipines)の支援チームに、アメリカからの緊急支援部隊や、オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)の理事でもあるデビッド・ダーグも加わりました。

現地からのレポートを、適宜、お届けします。動画もありますので、是非ご覧ください。動画はこちらのリンクをクリックしてください。

 
なおこのHPでは、フィリピン関係の情報を集約するページを準備中です。

フィリピン台風被災者

フィリピン台風被災者

オペレーション・ブレッシングが被災地に入りました(2013年11月14日配信)

超大型の台風30号による被害の規模は、フィリピンがこれまでに経験したことのないものです。フィリピンは、世界で3番目に自然災害の脅威にさらされている国だと言われています。これまでにも無数の自然災害を経験してきましたが、台風30号の直撃を受けた地域では、備えが何もありませんでした。生命、財産、インフラ、生活へのこれほどの被害は、まさに、前例がありません。

フィリピン国家災害リスク軽減・管理評議会(NDRRMC)が報告している最新の犠牲者数は2,275人です。負傷者数は3,500人以上にのぼり、多数の行方不明者がいます。この台風による経済的損失は120~140億ドル(1兆2000~1兆4000億円)にのぼると見積もられています。道路、学校、政府庁舎などの主要な公共インフラは、ほとんど姿を消しました。

フィリピン台風被災者

フィリピン台風被災者

オペレーション・ブレッシングがこれからなすべき仕事の量は膨大です。私たちは現在、物資輸送の困難に直面していますが、それでも行動しなければなりません。あまりにも多くのものを失って、私たちの支援を必要としている人々のところに行かなければならないのです。

オペレーション・ブレッシングの災害対策チームは、現在、台風30号の上陸により特に大きな被害を受けた4つの州に入っています。

(レイテ州タクロバン)
– 状況はまだ混沌としています。現地からの報告によると、治安が悪化しているため、NGOは市役所での待機を指示されているそうです。反政府組織NPAが、救援物資を積んだ車両を乗っ取っていると報告されています。がれきとゴミがいたるところに山をなしています。都市の一部は、すでに悪臭を放っています。今日の豪雨で、市街地への道路は泥水であふれました。ほとんどの商店に略奪の痕跡があります。食物が不足しています。水も不足しています。
– 私たちの支援チームのひとつは、セブ島で2日間足止めされたあと、昨日、現地入りしました。
– 支援の強化と資料の作成を担当するもうひとつの支援チームは陸路をとり、オペレーション・ブレッシングの小型トラックで30時間以上かけて現地入りしました。
– 被災者は病院で治療を受けたいと願いながら、市内の治安が回復するのを待っています。支援チームは現在、医療支援活動の準備をしています。
– ダバオ市のオペレーション・ブレッシングの支援者から寄付された3,000袋の支援物資も、レイテ州に向かっています。支援物資は、タクロバン市と同じくらい大きな被害を受けながらフィリピン政府や他のNGOから十分な支援を受けられていない、その他の町に回されることになっています。
– 韓国の人々から寄付された1,200袋の支援物資は飛行機でタクロバンに輸送され、その後配布されることになります。
– 計画されている医療支援活動のため、2日分の医薬品がタクロバンに輸送されます。
– オペレーション・ブレッシングは、タクロバンの状況が落ちつくまで、代わりにオルモックで救援活動を行うことを計画しています。
– オルモックやその他の町で支援物資を配布するため、明日、もう1つの支援チームがレイテ州に向かいます。

(サマル州ギワン)
– ギワンは台風30号の被害を最初に受けた地域のひとつです。町は破壊され、家屋の約90%が倒壊し、市役所や病院まで破壊されました。電気はなく、水も不足しています。水と食料品を入手するためには、5時間もかけて別の町まで行かなければなりません。4カ所の避難所があります。洪水は起きておらず、治安は保たれています。
– 支援チームは、36時間かけて陸路でやってきて、昨日の晩に到着しました。
– 昨日、ある支援者から、無料民間飛行機で救援物資が届けられました。
– 連絡手段が断たれていましたが、ほかの支援物資とともに衛星電話が送られてきたので、オペレーション・ブレッシングは今朝になってようやく支援チームに連絡をとることができました。
– ギワンは台風被害によりほぼ完全に孤立しています。オペレーション・ブレッシングは、この町に最初に(そして今日現在では唯一)この町に入った人道支援団体です。
– 支援チームは、テントとバンに対策本部を設置しました。
– 今日の午後、バランガイ・ポブラシオンで75家族の365人に対して支援物資を配布しました。

(イロイロ州)
– 支援チームの第一陣は4日前に到着し、状況評価報告のために北部の町を訪問しています。
– 第一陣を手伝い、カピス州ロハス、アクラン州、アンティーケ州など、イロイロ州の外まで支援の範囲を広げるために、本日、第二陣が到着しました。
– 援助隊は、到着後ただちに、イロイロ州での救援活動を立ち上げるため、地元の協力者と打ち合わせに入りました。
– 現在、イロイロ州サラとエスタンシアに対策本部を設置しています。
– 医療活動の開始に備えて、地元のボランティア医師が使うための医薬品がこちらに向かっています。

(パラワン州コロン島)
– チームは昨日到着しました。救援物資も無料民間機で届いていて、配布の準備ができています。
– 本日、地方自治体および教会との打ち合わせを行いました。
– コロン島に対策本部を設置しました。

オペレーション・ブレッシングは、そのほか、もっと北のダンバンタヤンやバンタヤン島など、台風30号の強風被害により救援が困難になっている地域に入る準備も進めています。火曜日にはバンタヤン島で医療支援活動を行います。

フィリピン台風被災者

フィリピン台風被災者

支援チームからの報告によると、台風により大きな被害を受けたのは生命や財産だけではありません。フィリピンの人々は心に深い傷を負っています。支援チームは毎日、自暴自棄になり、希望を失い、絶望に打ちひしがれた人々を目にしています。だからこそ、私たちは支援の手を広げ、活動に励まなければと思うのです。

私たちの被災者支援に、皆さんのお力をお貸しください。私たちは、皆様の思いやりと希望のメッセージを被災者に届けるためにできるだけの努力をいたします(2013年11月14日)。

日本の支援者のみなさん。
フィリピンでの支援活動に、是非とも、みなさまのご支援をお願い致します。
オペレーション・ブレッシング・ジャパン 一同

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