キマナ村の感謝祭
今年の感謝祭は、キマナ村の住民にとって忘れることのできないものになりました。その日は村人が一堂に会してごちそうを食べ、歌を歌い、感謝の祈りを捧げました。
なぜか、ですって?一頭の家畜も失うことなく旱魃を乗り切ることができたからです。これは、キマナ村が始まって以来のことです。
村の牧師は、「ほんの数年前まで、この村は砂漠のような場所でした。私たちは忘れ去られた存在で、子どもたちを通わせる学校どころか、水もありませんでした」と言います。「私たちは今日、神様とオペレーション・ブレッシングに感謝するために、ここに集まったのです」。
オペレーション・ブレッシングは、地域振興プロジェクトの一環として、キマナ村に井戸を掘りました。今では、約3000人のマサイ族の人々がこの井戸の水を利用しています。井戸水は、飲み水だけでなく、旱魃に強い作物の育て方を村人に指導する村営農場や家庭菜園の点滴灌漑(水を節約するため、畑に張りめぐらせたチューブから作物に水をゆっくり滴下する灌漑方式)にも利用されています。
キマナ村の長老は、「今日は、私たちの村で成就したことに感謝する日です」と言います。「私はこの地域の歴史をよく知っています。水はなく、子どもたちは11歳になるまで学校に行けませんでした。今では、村の中に学校があり、水を使うことができ、母親が子どもにチキンやトマトや野菜を食べさせられるようになりました」。