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9月活動レポート|熊本地震支援から、こころのケア・地域のつながりづくりまで

人と人がつながり、それぞれの力が生かされる地域へ

9月も、皆さまから寄せられたご支援と、各地のパートナーやボランティアの皆さまのご協力によって、災害支援、こころの支援、生活困窮支援、子ども・若者支援など、さまざまな活動を続けることができました。

熊本地震や大雨被災地への支援を継続する一方、東京などで開催したこころの支援セミナーには多くの方々が参加。仙台では、若者たちがフードトラックで来場者をもてなし、防災について考えるイベントも行われました。

南相馬や各地域では、子どもたちの居場所づくりや、孤立しがちな方への訪問、子育て家庭の交流など、日々のつながりを育む活動が続いています。

人と出会い、関係を重ねる中で、新しい役割や一歩を踏み出す機会が生まれる。
9月は、そんな場面が各地で見られた一か月となりました。

数字で見る9月の活動

  • 活動件数:91件
  • 関わった人数:延べ2,912名
  • 新たにつながった方:1,219名
  • 届けた食料:431.6kg
富山 豪雨 大雨 災害支援

大雨の被害を受けた地域で状況を確認。現地の声を聞きながら、必要とされる支援を進めています。

防災ワークショップ フードトラック 仙台クリスチャン・アート・フェスティバル

若者たちも準備に携わった手作りドーナツを来場者へ。人をもてなし、地域とつながる経験が生まれました。

皆さまから託されたご支援が、各地で必要とされる活動につながっています。

熊本地震・大雨災害|変化するニーズに応え、支援をつなぐ

8月から続く熊本地震支援では、9月も被災した福祉施設などへの支援を継続しました。熊本地震に関する9月の活動記録は13件。延べ1,170名へ支援を届け、そのうち570名が新たにつながった方々です。皆さまからのご支援によって、食料約326kg、飲料水約2,698Lのほか、冷却用品や電源など、現地で必要とされる物資を届けることができました。

さらに9月には、介護老人保健施設への看護師ボランティアの派遣も実施。建物や設備への被害に対応しながら、利用者の暮らしを支える日々が続く福祉施設では、施設職員の負担も大きく、必要とされる支援は時間の経過とともに変化していきます。OBJでは、現地の声を聞きながら、物資と人的支援を組み合わせ、施設での日常を支える取り組みを続けています。

また、北陸や千葉県など、大雨による被害が発生した地域でも、状況の確認と必要な支援を進めました。
皆さまの継続したご支援が、被災地で暮らしを取り戻そうとする方々や、その生活を支える人々の力となっています。

熊本地震支援 特別養護老人ホーム 坂本の里 一灯苑

自宅で断水が続く職員の暮らしへ。合計300リットルの水を、お届けしました。

熊本地震 災害支援

皆さまからのご寄付で届けた車椅子が、緊急入所された利用者の安全な移動と日々の生活を支えています。

こころの支援|自分自身と向き合い、これからの歩みを考える

9月には、医師のグラント・マレン博士を迎え、こころの健康や回復について学ぶセミナーを開催しました。

参加者からは、
「内容が分かりやすく、実践に移しやすかった」
「自分の考え方や課題を振り返ることができた」
「今後の歩みやカウンセリングについて考えるきっかけになった」
といった声が寄せられています。

こころの健康について知ることは、自分自身の状態に気づき、必要なケアや支えを考えるきっかけになります。セミナーで得た学びを、それぞれの日常へ。参加者の皆さんが自分自身と向き合い、これからの歩みを考える時間となりました。

OBJでは、こうした学びの機会とともに、仙台でのカウンセリング、通院への付き添い、クラフト工房など、日常の中でこころを支える活動も続けています。一人ひとりが安心して相談できる場所や、人とつながれる機会を、これからも地域の中に育てていきます。

こころの解放セミナー2026 グラントマレン医学博士

「恥からの解放」について話すマレン博士。参加者それぞれが、こころの健康について学び、自分自身と向き合う時間となりました。

こころの解放セミナー特別講演 よりよい夫婦関係のためのマリッジセミナー

夫婦の関係やコミュニケーションについて学ぶマリッジセミナー。互いの思いや考え方を理解し、よりよい関係を育むための時間となりました。

それぞれの力が生きる場所|クリスチャンアートフェスティバル

9月26日、27日に仙台市内で開催されたクリスチャンアートフェスティバルに、OBJのフードトラックが参加しました。

今回の活動では、ソーシャルアクションプログラムを通じて関わってきた若者7名も参加。手作りドーナツ約400個の準備に携わり、来場者やイベント関係者へ温かいおもてなしを届けました。日頃から交流を重ねてきた若者たちも、ドーナツづくりや来場者のおもてなしに参加。それぞれができることを持ち寄り、仲間と協力しながら、地域の人々と楽しい時間を分かち合いました。

一緒に作業をし、来場者と関わり、喜んでもらえる経験を重ねること。
こうした機会は、自分にもできることがあると感じたり、地域や社会との新たな接点を見つけたりするきっかけになります。

また、会場ではフードトラックを活用した防災啓発活動も実施。来場者との交流を通じて、日頃から災害に備えることの大切さを伝えました。

OBJが大切にしているのは、一人ひとりが持つ力を生かしながら、互いに支え合える関係を育てることです。若者たちが地域の人々と出会い、活動を支える一員として参加した今回の取り組みも、その一歩となりました。

防災ワークショップ フードトラック 仙台クリスチャンアートフェスティバル

出動したOBJのフードトラック。来場者との交流を楽しみながら、温かい飲み物やスナックの提供、防災啓発活動を行いました。

クリスチャンアートフェスティバル ソーシャルアクション若者支援 フードトラック ドーナツ

心を込めて作った手作りドーナツ。若者たちも会場の準備やドリンクの提供に加わり、みんなで来場者を迎えました。

いつもの地域で、いつものつながりを

9月も各地で、日々の暮らしに寄り添う活動が続きました。

南相馬|子どもから大人まで、安心して集える場所

南相馬のブレッシング・ルームでは、45件の活動を実施し、延べ531名と関わりました。子どもたちの居場所づくりや大人のコミュニティ活動に加え、孤立・孤独を抱える方への訪問も継続しています。いつもの場所に足を運び、顔なじみの人と会い、言葉を交わす。こうした日常の積み重ねが、安心して人とつながれる関係を育んでいます。

ブレッシング・ルーム南相馬 戸別訪問

顔を合わせ、近況を伝え合う時間を大切に。ブレッシング・ルーム南相馬では、一人ひとりとの関係を育む訪問支援を続けています。

子育て支援|親子が安心してつながる「水曜カフェ」

子育て家庭を支える「水曜カフェ」も、定期的に開催しています。親子が安心して集い、食事や会話を楽しみながら、互いに顔の見える関係を育てる場所です。会場となる教会も、親子にとって地域の中の身近で安心できる場所の一つになっていきます。

日頃から人とつながり、困った時に「助けて」と言える関係を育むことは、いざという時の支えにもつながります。

ソーシャル・アクション 子育て支援 水曜カフェ

親子が集い、会話や交流を楽しむひととき。地域の中で、子育て家庭が安心してつながれる場を開いています。

仙台|食事を囲み、人と出会う「青空会」

9月30日には、仙台で毎月開催している青空会を実施しました。食事を届けるとともに、参加者やスタッフ、ボランティアが顔を合わせ、言葉を交わす機会を大切にしています。毎月続けることで生まれる顔なじみの関係。そこから、近況を伝え合ったり、困りごとを相談したりするきっかけも育まれていきます。

名古屋での生活困窮者支援や、社会的養護のもとで育った若者への支援なども、各地域のパートナーとともに継続しています。

ソーシャル・アクション ホームレス支援

一人ひとりの暮らしに目を向け、必要な支援や人とのつながりを届けるため、地域のパートナーと活動を続けています。(名古屋)

生活困窮支援 炊き出し 青空会お弁当配り

温かい食事とともに、顔なじみの人たちとの交流を。毎月の青空会が、地域のつながりを育む場となっています。(仙台)

地域の防災も、顔の見える関係から

9月は、防災ワークショップや地域防災部会、BCP(事業継続計画)ワークショップの取り組みも進めました。災害への備えを考える時、地域の中で誰とつながっているか、困った時に誰に声をかけられるかということも大切な視点です。

OBJでは、これまでの災害支援で得た経験を生かしながら、家庭や地域、教会など、それぞれの場所でできる備えを参加者の皆さんと考えています。クリスチャンアートフェスティバルでの防災啓発も、その取り組みの一つです。

身近なところから防災について考え、声をかけ合うことが、いざという時の助け合いにつながっていきます。

クリスチャン・アートフェスティバル フードトラック 防災食実演

フードトラックで飲み物を手渡しながら、東日本大震災(3.11)の経験や日頃の防災について語り合うスタッフと来場者。何気ない会話から、災害への備えを考える時間が生まれました。

今月のストーリー|誰かの力になれる喜び

9月のクリスチャンアートフェスティバルでは、7名の若者がドーナツ作りや提供に携わりました。

材料を準備し、一緒に作り、訪れた人たちを迎える。一つひとつは身近な作業ですが、そこには自分の役割があり、仲間と協力する時間があり、受け取ってくれる人との出会いがあります。

OBJのソーシャルアクションプログラムでは、孤立しがちな若者たちが、信頼できる大人や地域の人々とつながり、自分らしい歩みを見つけていけるよう、継続して関わっています。

誰かに支えられた経験が、やがて誰かを支える経験へとつながっていく。今回の活動は、若者たちが地域の一員として自分の役割を担う機会となりました。

一人との出会いから始まる関係を、これからも大切に育てていきたいと思います。

クリスチャン・アートフェスティバル フードトラック

フードトラックに秋の彩りを添えるリース。ドーナツを受け取る来場者に楽しんでもらおうと、里親さんが心を込めて準備しました。

クリスチャン・アートフェスティバル フードトラック ドリンクコーナー

ドリンクコーナーに並ぶ、若者が楽しそうに書いた手書きポップ。

ともに支えてくださる皆さまへ

9月も、ご寄付をお寄せくださる皆さま、物資をご提供くださる企業・団体の皆さま、現地で力を貸してくださる地域のパートナーやボランティアの皆さま、そして活動を知り、伝え、応援してくださる皆さまのおかげで、各地での取り組みを続けることができました。

一つひとつのご協力がつながり、必要な方へ支援を届け、人と人との新たな出会いや関係を育む力となっています。いつもOBJの活動をともに支えてくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。

つながりが生まれる場を、ともに支える

あなたのご支援が、被災地での暮らしを支え、子どもや若者の新たな一歩を応援し、地域の中で人と人がつながる機会を生み出します。

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