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【丸森】OBJサンタが仮設住宅にプレゼントをお届け

2020年12月23日㈬

OBJの宮城チーム&ボランティアの孝子さん、キャロルさん(写真左)

丸森町の仮設住宅にクリスマスプレゼントを届けるため、オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)の宮城チームとボランティアが花田仮設に終結しました。
この日住民の方に用意したのは、トマト缶やパスタ、お米、お餅など10種類の食料品の詰め合わせのプレゼント。
実はこの食料品は、OBJと同じ宮城県で活動している「ふうどばんく東北あがいん」さんから提供いただきました。
被災地支援の一環として、事務局のある富谷から丸森町まで物資を届けたいと願っていたあがいんさん。
しかし富谷から丸森まではなかなかの遠距離で、運ぶ物資も大量にあることから、OBJで協力できることはないかとお声がけさせていただいたことをきっかけに、今回のお届け便が実現しました。

食料の詰込み作業を行ったあがいんさん・OBJスタッフメンバー

実は今回のプレゼントお届けは、単に物資の提供ではなく、住民の方の見守りとつながり作りを目的に計画しました。
私たちは、仮設住宅の住民の方同士の交流と孤立化を防ぐため、毎週体操とお茶会を実施しています。
その活動の中で見えてきたのが、集会にいつも顔を出すことができる人もいれば、生活環境の変化や体の弱さなどから、自宅に引きこもりがちになっている人が多くいるということです。
私たちは、そんな方々が孤立することがないよう、顔と顔を合わせてお知り合いになるところから始めようと思い立ちました。
自ら外に出ることが難しいのなら、こちらから声を掛けにいく。異変や困り事があれば、すぐに相談できる関係性を構築していく。その第一歩として、今回クリスマスプレゼントのお届けを企画しました。

一戸分ごとに食料を袋詰めするOBJサンタたち

一軒一軒、プレゼントと来月のサロンのお知らせを手にしたスタッフが回っていきます。
突然のOBJサンタチームの来訪に、住民の方もビックリされていましたが、「こんな時期ですけどあったかい気持ちになりました。」「こんなにたくさん、重かったでしょう。どうもありがとう」と多くの方が笑顔でプレゼントを受け取ってくださいました。

「サンタからプレゼントをもらったのは初めて!」と驚きつつ喜んでくれたSさん


今回お手伝いいただいた孝子さんは、福島県南相馬市から毎週丸森町のボランティアとして参加してくれています。
今では多くの住民の方の顔なじみとなり、数名の方とお手紙の交流もされているそう。
元精神科病棟の看護婦長もされていたという孝子さんは、孤立を感じている人の心に寄り添うことの大切さを次のように語ってくれました。

「本当に寂しい思いをしている人は、なかなか自分から人に会いにいけません。だからこそ、『あなたのことを気にかけていますよ』という声掛けをこちらから発信していきたいです。
最初はすぐに心を開くことは難しくても、じっと耳を傾けていると、被災した時つらかったことや、最近体験した喪失体験を語ってくれたりするのです。その瞬間を、私は大事にしたいと思います。」

私たちは住民同士を結ぶサロンを続けつつ、行政、ボランティアとの連携を密にしながら、孤立しがちな住民の方をつなぐ活動を続けていきます。

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