【おしゃべりやす喪失・ トークセッション】この幸せがいつか終わってしまったら?そんな不安に寄り添いながら。
「喪失」から見える世界を集まった皆さんとシェアしながら、一人ひとりの「痛み」や「悲しみ」「苦しさ」に目を傾けたとき、人は寄り添い助け合うことによって、心が救われ、励まされる時があります。
京都にある社会福祉法人ミッションからしだねさんと共同で行っている「おしゃべりやす喪失」では、
市民ソーシャルワーカー育成プロジェクトの一環として、テーマ毎にセグメントに合わせたコミュニティを創出しています。

「かけがえのない存在が突然失われたら?突然病気になったら?
今のままの暮らしが突然失われることへの不安を抱えているような気がします。
みなさんはそのような思いをされたことはありますか?」
日頃から心の隅にあった思いを、参加者の方からいただきました。
幸せだと思う反面、この幸せがいつか終わってしまったら。。。このように相反する感情や考え方を同時に心に抱き、
不安定でアンビバレントな感情に耳を傾け、内なる声を聞くトークセッションでした。
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日々幸せだと思いながら生活しながらも、その中で凄まじい変化があります。
「病気」「ペットの死」「親の介護」「離婚」など私たちの周りにも、
明日何が起こるか分からないことへの不安があります。愛する大切な人が不安の中で生活していることの痛み。
深い傷を負ったところが、ようやくかさぶたになり、治りかけたと思ったかさぶたが、
また、なにかのきっかけでぶわぁっと溢れ出てくる痛みがあります。
絶望や恐怖のなかにあっても、たくさんの人が寄り添い、共感してくれる励まし,
助けによってもたらす力には、希望があります。
また、私たちを覆う試練の先には、人の愛を感じ、温かさや温もりから生まれる希望の力があります。
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「思いを口に出し始めたら、どんどん思いが溢れ出てきました。聞いてくださる皆さんのお心と優しさに、心がほどけてきました。」
「皆さんそれぞれに違った悲しみを経験されていることを聞き、悲しみの深さが伝わってきました。自分の心を見直すきっかけになりました。」
などと、参加してくださった方の声もありました。

ヘンリ・ナウェン「静まりから生まれるもの」の中から、老子の教えにある大工と弟子の話しに出てくるある一本の見事な樫の老木について、皆さんとシェアしました。
この静まりの中でこそ、何を持っているかより、生きている自分の存在自体が大切であることがわかりました。
自己否定の中にいた方が、「このような自分を用いられて、どのような形になっても人の役に立ちたい。自分が存在しているだけでもいいのかな」と言って下さったことが、とても心に染みたひとときでした。
このコミュニティーとして、社会の溝に橋をかける、そのようなことができたら素敵だなと願っています。
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ご興味がある方は、
件名に「おしゃべりやす参加希望」とご記入ください。
参加は無料です。
詳細はevent@objapan.orgまでお問い合わせください。
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▽市民ソーシャルワーカー育成プロジェクト
https://objapan.org/socialworker-project
▽社会福祉法人ミッションからしだね
https://karashidane.or.jp
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、米国バージニア州に本部のある国際NGO Operation Blessing Internationalの日本支部として国内外の支援を行っています。
支援活動を行うと同時に、心に困難を抱えている一人一人が励まされ、人生がよりよい方向に向かうようストーリーをご紹介しています。
心に支援が必要な人々に助けの手を届けられるよう、皆さまのご協力を心からお願いいたします。